「一人の薬剤師の疑問はみんなの疑問かもしれない」
薬剤に関する疑問、患者さんに聞かれて疑問に思った事、それは皆さんが抱える疑問かもしれません。
現場からの生の学術情報を現役薬剤師達が発信!!
先日、門前である婦人科クリニックのドクターからこんな話がありました。 医師 経口アンタゴニストが発売されましたね。 注射より患者さんの負担も少ないので処方を検討したいと思います。 薬剤師 わかりました。 と、返答したものの 「・・・・・経口アンタゴニスト??」 調べてみると、 ドクターがおっしゃっていたのは、 2019年3月に発売された国内初の経口GnRHアンタゴニスト「…続きを読む
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2019年5月17日に、乳がん治療薬であるベージニオ錠(一般名:アベマシクリブ)に対して、安全性速報(ブルーレター)が出されました。 ベージニオ錠は「ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌」に適応がある薬剤です。 ベージニオにブルーレターが出された理由 市販後調査中である2018年11月30日の発売から2019年5月14日までの間、使用推定患者2000名中、間質性肺炎の重篤…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 抗悪性腫瘍薬
泌尿器科からの処方で、調剤ミスや処方オーダーリングシステム間違いが起きやすい薬剤が、 ザイティガ錠 一般名:アビラテロン酢酸エステル ザルティア錠 一般名:タダラフィル です。 ザイティガは去勢抵抗性前立腺癌治療薬として、 ザルティアは前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬として処方される薬剤です。 どちらも泌尿器科からの処方であることから、処方オーダシステムによる入力ミスや、薬局…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 調剤過誤防止対策・ヒヤリハット情報
関節リウマチの治療薬は「Disease Modifying Anti-Rheumatic Drugs」の頭文字をとって、 「DMARDs(読み方:ディーマーズ)」 と呼ばれます。 その中でも、従来型抗リウマチ薬は、 csDMARDs cs = conventional synthetic(従来型のという意味) といわれます。 csDMARDsは大きく免疫抑制薬と免疫調整薬に分けられま…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 抗リウマチ薬
こんにちは。 メディカルライターの今井です。 トラマドールとアセトアミノフェンの配合錠であるトラムセット配合錠(後発品:トアラセット)。 トラマドールの副作用である悪心・嘔吐の防止目的に制吐剤が併用されるケースがありますが、 薬剤師はどのようなことに注意しなければいけないでしょうか? 私が経験した実際の処方を事例に考えていきたいと思います。 トラムセット(トアラセット)に制吐剤が併用さ…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 解熱・鎮痛剤
ヒルドイドソフト軟膏のジェネリック医薬品はヘパリン類似物質油性クリームになっているけど、ソフト軟膏と油性クリームって基剤に違いがあるの? 新人薬剤師や患者さんからもこのような質問を受けることがあるかもしれません。 「ソフト軟膏」は、ヒルドイドの販売元であるマルホさんがつけた名前で、メーカーによって呼び方が違うだけで先発品も後発品も油中水型クリーム(油成分の中に水成分が細かい粒子として浮遊してい…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 皮膚科用剤
Rp1) ファムビル250mg 8錠 1日2回朝・夕食後 1日分 ファムビルの成分はファムシクロビル(ペンシクロビルのプロドラッグ)で、単純疱疹(口唇・性器ヘルペス)、帯状疱疹の治療薬として処方される薬ですね。 単純疱疹で3錠分3、帯状疱疹で6錠分3で服用するのが通常の服用方法です。 「1回4錠×2回 1日分」の処方を受けた場合、どのように対応しますでしょうか? 「疑義照会す…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 抗ウイルス薬
2006年に薬学部が6年制となって10年以上が過ぎました。 2019年時点で薬学部数は私立57校、国立14校、公立4校の合計75校と全国に多くの大学があります。 私も6年制薬学部を卒業し薬剤師となりました。 これから自分のお子さんを薬学部に行かせるとなった時に、 特に頭を悩ませるのが「お金の問題」ではないでしょうか。 薬学部へ最小限の費用で行かせるにはどのような方法があるのか、考えてみた…続きを読む
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ドラッグストアに勤務されたことのある薬剤師だと、 「お灸」を取り扱いしたり、販売した経験があるのではないでしょうか。 「お灸をすえる」 という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。 子供の癇癪(かんしゃく)にお灸をすることが有効であるということも手伝ってお仕置きのイメージがありますが、健康のために据えていたのです。 ただ、熱さや痛みの少ないように据えることは難しいため素人のお母さんた…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 東洋医学
アレルギー性鼻炎でも鼻閉症状が中等度以上の場合に処方されるのがディレグラ配合錠(後発品:プソフェキ配合錠)です。 花粉症のシーズンになると、ディレグラの処方に触れるケースも増えてくるのではないでしょうか。 ディレグラについて製剤の特徴や調剤時や服薬指導で注意することについてお伝えできればと思います。 有効成分 ディレグラ配合錠は、フェキソフェナジン塩酸塩と塩酸プソイドエフェドリンの配合錠で…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 抗アレルギー薬
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