ファムビルの成分はファムシクロビル(ペンシクロビルのプロドラッグ)で、単純疱疹(口唇・性器ヘルペス)、帯状疱疹の治療薬として処方される薬ですね。
単純疱疹で3錠分3、帯状疱疹で6錠分3で服用するのが通常の服用方法です。
「1回4錠×2回 1日分」の処方を受けた場合、どのように対応しますでしょうか?
「疑義照会する」と考えた薬剤師は、この機会に一緒に確認していきましょう。
2019年2月に成人の再発性の単純疱疹に対して
「1回1000mgを2回投与」
が追加となりました。
ただし下記のような条件があります。
また1回目の服用は初期症状発現後6時間以内の服用(できる限り早く)、2回目は1回目服用の12時間後(許容範囲6〜18時間)となっています。
初期症状発現後6時間以内に受診して薬をもらうことは現実的に難しいことから、次回再発分として処方されることの方が多くなりそうですね。
これはPatient Initiated Therapy (PIT)といって患者さんが予め処方された薬剤を、再発時に患者さんの判断で服用する海外では標準的な治療法(1day treatmentと呼ばれます)です。
また腎機能低下時には減量の必要があります。
クレアチニンクリアランス(mL/分)
このように再発性の単純疱疹の処方には条件があることも頭に入れておかなければいけません。
ファムシクロビルの作用機序はこちらにまとめています。
抗ヘルペスウイルス薬一覧・作用機序の違い
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