ファムビル1日8錠の処方箋は疑義照会?

Rp1) ファムビル250mg   8錠
1日2回朝・夕食後  1日分

 

ファムビルの成分はファムシクロビル(ペンシクロビルのプロドラッグ)で、単純疱疹(口唇・性器ヘルペス)、帯状疱疹の治療薬として処方される薬ですね。

単純疱疹で3錠分3、帯状疱疹で6錠分3で服用するのが通常の服用方法です。
「1回4錠×2回 1日分」の処方を受けた場合、どのように対応しますでしょうか?

「疑義照会する」と考えた薬剤師は、この機会に一緒に確認していきましょう。

再発性の単純疱疹に1000mg×2回の適応取得

2019年2月に成人の再発性の単純疱疹に対して

「1回1000mgを2回投与」

が追加となりました。

再発性の単純疱疹には条件があり

ただし下記のような条件があります。

  • 同じ病型を年3回以上繰り返していること
  • 再発の初期症状(患部の違和感、灼熱感、そう痒等)を本人が判断可能であること

また1回目の服用は初期症状発現後6時間以内の服用(できる限り早く)、2回目は1回目服用の12時間後(許容範囲6〜18時間)となっています。
初期症状発現後6時間以内に受診して薬をもらうことは現実的に難しいことから、次回再発分として処方されることの方が多くなりそうですね。

これはPatient Initiated Therapy (PIT)といって患者さんが予め処方された薬剤を、再発時に患者さんの判断で服用する海外では標準的な治療法1day treatmentと呼ばれます)です。

また腎機能低下時には減量の必要があります。

クレアチニンクリアランス(mL/分)

  • 40-59
    1回500mgを2回
  • 20-39
    500mgを単回
  • <20
    250mgを単回

このように再発性の単純疱疹の処方には条件があることも頭に入れておかなければいけません。

ファムシクロビルの作用機序はこちらにまとめています。
抗ヘルペスウイルス薬一覧・作用機序の違い

この記事を書いた人

伊川勇樹

伊川勇樹(いかわゆうき)

シナジーファルマ株式会社 代表取締役
薬剤師

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

「インターネットをつうじて薬学業界の発展と地域医療の活性化に貢献する」
というミッションのもと「薬剤師」と「ITベンチャー経営者」の二刀流で日々奮闘中。

1983年岡山県倉敷中央病院で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都、大阪で14年間過ごし、現在は沖縄県民。
1歳の息子と妻の3人家族。

当面の目標は、
「息子の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて努力をしていたら、なんとかなる!!」

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