モーラステープ20mgとモーラステープL40mg同時処方の薬剤調整料は?

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

Rp1 ケトプロフェンテープ20mg    28枚

1日1回 1回1枚 膝

Rp2 ケトプロフェンテープ40mg  28枚

1日1回1回1枚 腰

上記の処方をレセコンで入力した場合、
多くのレセコンでは外用薬薬剤調整料10点を両方で自動算定してしまうのではないでしょうか。

このままレセプト請求すると、10点が減点され、調剤報酬の振込時に減額されてしまいます。

「剤」のカウント方法として、

同一の有効成分であって同一剤形の薬剤が複数ある場合は、その数にかかわらず1剤

となっているためです。

同じ成分(ケトプロフェン)、同じ剤型(テープ)のため上記の処方では1剤と見なされてしまうのです。

また、ケトプロフェンパップ120mgモーラスパップXR120mg)とモーラスパップXR240mgの同時処方の場合も同様に1剤と見なされます。

一方で、ケトプロフェンテープ20mgとケトプロフェンパップ120mgが同時処方された際は、
同じ成分(ケトプロフェン)、ですが異なる剤型(テープとパップ)のため2剤となり、薬剤調整料の10点を別々に算定可能となります。

 

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

薬局薬剤師としては、新規開業、継承に携わった経験、管理薬剤師としての経験を活かし、現在福岡県内でティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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