全国の現役薬剤師が発信する抗悪性腫瘍薬(抗がん剤)情報
がん悪液質に対して、エドルミズ錠(一般名:アナモレリン塩酸塩)が2021年1月に承認申請されました。 エドルミズ錠は新規作用機序を有しており、がん悪液質に対する世界初の薬剤であるため、非常に注目を集めています。 しかし、がん悪液質の患者全員に使用できるわけではなく、対象患者は限られています。 そもそもがん悪液質とは? というところから、エドルミズ錠の特徴と注意点についてまとめています。 …続きを読む
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2019年5月17日に、乳がん治療薬であるベージニオ錠(一般名:アベマシクリブ)に対して、安全性速報(ブルーレター)が出されました。 ベージニオ錠は「ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌」に適応がある薬剤です。 ベージニオにブルーレターが出された理由 市販後調査中である2018年11月30日の発売から2019年5月14日までの間、使用推定患者2000名中、間質性肺炎の重篤…続きを読む
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抗がん薬の副作用と聞いて、 「悪心・嘔吐」を思い浮かべる薬剤師も多いと思います。 一度ひどい嘔気・嘔吐を経験してしまうと、化学療法を行うことに不安を覚え治療にも悪影響がでてしまうことから、制吐薬を用いた悪心・嘔吐のコントロールが極めて重要です。 では、抗がん薬の投与の際に、制吐薬をどのようなスケジュールで投与すればよいのでしょうか。 制吐薬適正使用ガイドライン2015では、各抗がん薬は4つ…続きを読む
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オランザピンは統合失調症治療薬や双極性障害治療薬として躁症状、鬱症状に対して、精神科領域で汎用されている薬剤になります。 そして、新たに「ジプレキサ®(経口剤)」(一般名:オランザピン)について、2017年12月25日付で厚生労働省より、「抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)」の効能・効果追加が承認、取得されました。 化学療法により生じる悪心・嘔吐(CINV…続きを読む
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前立腺がんの増殖には男性ホルモン(アンドロゲン)が関与していることから、ホルモン療法ではアンドロゲンの合成を抑えたり、アンドロゲンの働きを抑える抗アンドロゲン薬が使用されます。 抗アンドロゲンの一覧と、作用機序の違いについてまとめていきたいと思います。 抗アンドロゲン薬一覧 分類 商品名 一般名 適応 第一世代 カソデックス ビカルタミド 前立腺がん オダイン フル…続きを読む
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乳がんのホルモン療法はホルモン受容体陽性(ホルモン感受性乳癌)の患者さんが対象となります。 乳がんのホルモン療法として使用される薬剤は抗エストロゲン薬やアロマターゼ阻害薬です。 アロマターゼ阻害薬についてはこちらにまとめています。 アロマターゼ阻害薬一覧・作用機序 抗エストロゲン薬の作用機序や違い、薬局で注意するべき副作用についてまとめました。 エストロゲンの産生経路 6〜7割の乳がん…続きを読む
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乳がんのホルモン療法はホルモン受容体陽性(ホルモン感受性乳癌)の患者さんが対象となります。 乳がんのホルモン療法として使用される薬剤は抗エストロゲン薬やアロマターゼ阻害薬です。 閉経後乳癌に適応があるアロマターゼ阻害薬の作用機序や違い、薬局で注意するべき副作用についてまとめました。 エストロゲンの産生経路 乳がんの発生・増殖にはエストロゲンが関与しているケースがあります。 エストロゲンは…続きを読む
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ホットフラッシュ これは体温調節の機能が弱くなるために生じるもので、急に汗が噴き出したり、顔がほてって赤くなったりします。軽いものを含めると50%以上出現。数か月過ぎると次第に軽減してくるようです。 ビタミンE製剤や抗うつ薬(パキシル)、抗てんかん薬(ガバペン)が効くという報告もあります。 (適応外使用になるので確認が必要です) また、パロキセチンはタモキシフェンと相互作用があるので併用は…続きを読む
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乳がんにはホルモン剤が効く乳がんと効かない乳がんがあります。 針生検や切除組織でホルモンレセプターを検査すれば分かります。ホルモンレセプターには、エストロゲンレセプターとプロゲステロンレセプターの2種類があります。ホルモン療法が効くのは、2種類の両方またはいずれかが陽性の人です。その割合は60~70%と言われています。 今回は内服患者の多いホルモン療法について紹介していきたいと思います。 ☆…続きを読む
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日本では年約5万6千人の女性が新たに乳がんに罹患しており、年1万2千人の女性が乳がんで命を奪われています。(がんの統計2012年より) 乳がん急増の原因は、食生活の欧米化とともに、結婚しない女性、高齢初産、および出産しても十分に母乳を与えない女性の増加などがあると言われています。 がん治療における重要なことは当たり前ですが 「早期発見・早期治療」 になります。 早期発見の乳がんは、5年生存…続きを読む
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