MMP-3 (matrix metalloproteinase 3)は、関節滑膜細胞や、軟骨細胞から産生される蛋白分解酵素で軟骨の代謝回転に関与しています。 関節リウマチでは炎症を起こし、増殖した滑膜細胞からMMP-3が産生され、軟骨破壊を引き起こすと考えられています。 MMP-3は関節リウマチの活動性の評価や関節破壊の予後を予測する目的で測定されます。 基準値 男性:36.9〜121.0…続きを読む
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緑内障治療薬であるEP2受容体作動薬、エイベリス点眼液0.002%(一般名:オミデネパグイソプロピル)が2018年11月に薬価収載されました。 プロスタグランジン製剤(PG関連薬)は「色素沈着や眼瞼部多毛の副作用防止のため顔を洗わなければならないので面倒くさい」、β遮断薬は気管支喘息の患者には禁忌という問題があります。 単剤だとなかなか眼圧が下がらない方や、点眼薬を併用すると服薬コンプライアン…続きを読む
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血沈(読み方:けっちん ESR:erythrocyte sedimentation rate)とは赤血球が試験管内を沈降する速度のことで、 疾患を特定するためでなく、関節リウマチなど炎症の進行具合、活動性を把握する目的があります。 または赤沈(読み方:せきちん)とも呼ばれます。 基準値 成人男性:2〜10mm/hr 成人女性:3〜15mm/hr 軽度亢進:基準値〜25mm/hr …続きを読む
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血清クレアチニン(Cr)は腎機能を評価する指標として使われています。 肝臓で作られたクレアチンが骨格筋に取り込まれてクレアチニンになります。 クレアチニンは骨格筋の量によって産生量が決まり、一定量が作られ、糸球体濾過で体外に排出されます。 腎臓での再吸収も少ないため、腎機能が低下すると尿中に排泄されるクレアチニンの量が減少し、血清クレアチニンが高くなります。 血清クレアチンとは異なりますの…続きを読む
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緊急避妊薬であるノルレボ錠1.5mg(一般名:レボノルゲストレル)。 通常は性行為後、72時間以内に1.5mgを1錠服用することからモーニングアフターピル(アフターピル)とも呼ばれます。 薬価未収載のため自費扱いとなり、保険はききません。 またジェネリック医薬品であるレボノルゲストレル錠1.5mg「F」(富士製薬工業)も存在します。 ノルレボ錠の作用機序、調剤・服薬指導についてのポイントを…続きを読む
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令和元年12月4日に薬機法等の一部を改正する法律が公布され、2020年4月の診療報酬改定で「オンライン服薬指導」が点数化されたことから2020年9月よりオンライン服薬指導がスタートできるようになりました。 オンライン服薬指導には主に3つのケースがあります。 外来患者へのオンライン服薬指導 在宅患者へのオンライン服薬指導 0410対応(新型コロナウイルス感染症対策のための一時的な対応)…続きを読む
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糸球体濾過量のことをGFR(glomerular filtration rate)といいます。 血清クレアチニン値(Cr)、年齢、性別からおおよそのGFRとして、18歳以上であれば推算糸球体濾過量(eGFR)を計算できます。 「e」は「estimated」の頭文字です。 eGFRは『どのくらい腎臓に老廃物を尿へ排泄する能力があるか』を示しており、この値が低いほど腎臓の機能が低下しているという…続きを読む
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高カリウム血症治療薬のロケルマ懸濁用散分包(一般名:ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物 SZC)。 これまでの高カリウム血症治療はポリマー(重合体)製剤でしたが、ロケルマは非ポリマー製剤になります。 関連記事 高カリウム血症治療薬一覧・作用機序(ケイキサレート・カリメート・アーガメイト・ロケルマ) 作用機序や服薬指導、調剤のポイントについてまとめました。 作用機序 消化管にてカ…続きを読む
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下記のような処方を受けた場合、薬剤師はどのようなことに注意しなければいけないでしょうか? ツムラ小青竜湯 7.5g 1日3回 毎食前 5日 ツムラの漢方製剤で、よくある処方ミスが、 「1包3.0gの製剤を2.5gと勘違いして処方されるケース」ではないでしょうか。 ツムラの医療用漢方の多くは2.5g包装ですが、下記のように3.0g、3.5g包装のものがあります。 品目数は決して多くはあ…続きを読む
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耳鼻科などで処方される機会の多いイソバイドですが、 調剤の際に注意すべきことが「互換性」です。 先日、下記の処方を受けました。 “【般】イソソルビド内用液 70% 1日量90ml 1日3回毎食後” 薬局に1包30mlの分包品しかなかったため患者さんに確認したこところ、 「分包品でも問題ないですよ」 との回答でした。 この場合、処方医に問い合わせなしで 分包品30ml、3包/日で…続きを読む
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