高コレステロール血症治療薬であるエゼチミブ(商品名:ゼチーア)。 コレステロールの生合成を阻害するHMG-CoA 還元酵素阻害剤(スタチン)とは異なる作用機序として、2007年より日本で発売されています。 エゼチミブはスタチンと併用だけでなく、単独でもLDLの低下作用があるのが特徴です。 エゼミチブの作用機序や特徴、服薬指導のポイントについてまとめました。 作用機序 小腸にて胆汁性及び食…続きを読む
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2019年9月にノボノルディスクファーマが製造販売承認を取得した超速効型インスリン製剤がフィアスプ注(一般名:インスリンアスパルト)です。 フィアスプ注には3つのタイプが存在します。 キット製剤 フレックスタッチ カートリッジ製剤 ペンフィル バイアル製剤 注 フィアスプが処方された患者さんにどのように服薬指導をする必要があるのか、 製剤の特徴をまとめました。 使用タイ…続きを読む
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保湿剤として定番のヒルドイドシリーズ(ヘパリン類似物質製剤)ですが、 服薬指導の際に、 薬剤師 これは保湿剤です。 ですませていませんか? 投薬時の説明にあまり時間をかけられない場合もあると思います。 そこで、限られた時間の中で効果的に指導を行うことが重要となります。 ヒルドイドシリーズ(ヘパリン類似物質製剤)が処方されている患者さんへの指導の際に有効なキーワードは、 「皮膚のバリ…続きを読む
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キノロン系抗菌薬であるラスビック錠(一般名:ラスクフロキサシン塩酸塩)が2019年11月19日薬価収載されました。 ラスビック錠が処方された際に、薬剤師は調剤時や服薬指導時にどのようなことを注意するべきか、まとめていきたいと思います。 作用機序 細菌のDNAの複製に関与するDNAジャイレースとトポイソメレースIVを同程度阻害(デュアルインヒビター)して殺菌的に作用。 両酵素を同程度するキノ…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 抗菌薬
別の剤形や規格があることを知っていれば調剤ミスは起こさなかった・・・。 このように感じたことのある薬剤師はいらっしゃるのではないでしょうか。 私が経験した、 アスベリン散10%とアスベリンドライシロップ2%でのヒヤリハット事例 をご紹介したいと思います。 中堅の薬剤師からすれば、あたりまえの情報かもしれませんが、初めて知る新人薬剤師もいらっしゃるかと思います。 「知らなかった・・・」 …続きを読む
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テープ製剤は血中濃度が安定する、使用したかどうかの確認が容易などのメリットが多い一方で、一部MRI検査時に剥がす必要があるテープ製剤が存在します。MRI検査時に剥がす必要があるテープ製剤を一覧にまとめました。 MRI検査時に剥がす必要があるかどうかを確認し、剥がす必要があるテープについては患者さんに伝えるようにしましょう。 MRI検査時に剥がす必要のある製剤一覧(外用薬) 一般名 商品名 …続きを読む
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全身性エリテマトーデス(SLE)の治療薬は、主に以下の3つに分類されます。 副腎皮質ステロイド 免疫抑制・調整薬 生物学的製剤 生物学的製剤については2017年12月にGSKよりベンリスタ(一般名:ベリムマブ)が発売されました。 生物学的製剤は通常は、ステロイドや免疫抑制薬などを使っても効果不十分の場合に上乗せして処方されます。 点滴静注と皮下注(オートインジェクターorシリンジ…続きを読む
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全身性エリテマトーデス(SLE Systemic lupus erythematosus)や皮膚エリテマトーデス(CLE Cutaneous lupus erythematosus) の治療薬として処方されるのが、プラケニル錠(一般名:ヒドロキシクロロキン硫酸塩 HCQ)です。 プラケニルはSLEの皮膚症状の程度・進行の改善、全身症状や筋骨格系症状、倦怠感の改善を目的に処方されます。 SL…続きを読む
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薬局は、医薬品の品質、有効性及び安全性の確保という法律上の責務を負っており、医薬品の適正な流通、保管、使用においてゲートキーパーとしての役割を担っています。 それ故、日々の業務で多くの公的書類を受領、作成しているわけですが、これらの書類にはしっかりと必要事項を記録し、必要な期間保存することが法令上定められています。 しかし、保存書類の種類が多岐に渡る上に、それぞれの法定保存期間には、別々の法令…続きを読む
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新規作用機序である抗うつ薬、ボルチオキセチン(商品名:トリンテリックス10mg、20mg)の製造販売承認を武田薬品が2019年9月に取得しました。 ボルチオキセチンの特徴や、調剤時の注意点、薬局での服薬指導でのポイントについてまとめました。 作用機序 ボルチオキセチンは大きく2つの作用があります。 セロトニン受容体調節作用 セロトニン再取り込み阻害作用 セロトニン受容体調節 セ…続きを読む
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