「一人の薬剤師の疑問はみんなの疑問かもしれない」
薬剤に関する疑問、患者さんに聞かれて疑問に思った事、それは皆さんが抱える疑問かもしれません。
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こんにちは、メディカルライターのサエです。 前回はCKDの定義、原因、経過、治療について述べましたが、今回からはCKDにおける薬物治療について詳しく述べていきます。 第1回目はCKDの降圧薬による治療についてです。 CKD患者の降圧目標 CKD患者は高血圧症を合併していることが多く、高血圧により腎機能は低下していきます。 CKD患者の降圧目標は140/90mmHgとされていますが、糖尿病…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 腎臓疾患・透析治療薬
冬から春にかけて胃腸炎の原因となるのがロタウイルスです。 ロタウイルスは感染力が強く、重症化や合併症である脳炎・脳症を防ぐためにも生後2ヶ月からワクチン接種が任意で行われていましたが、2020年10月より定期接種となりました。 ロタウイルスのワクチンは ロタリックス(1価ワクチン 2回接種) ロタテック(5価ワクチン 3回接種) の2種類が存在します。 小児科ではどちらか一方か、ま…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > ワクチン(予防接種用薬)
こんにちは。 薬剤師ライターのJです。 少し特殊な条件下で起きたクレームの話を書きたいと思います。 今回の話のような事態になることはあまりないとは思いますが、この記事を見ていただいた方に情報伝達の大切さが伝わっていただければと思います。 ある日のことです、患者さんからクレームの電話がかかってきました。 いつもの薬と違う、いったいどうなっているんだ! 患者さんはかなり怒っているようでした…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > その他
こんにちは。 薬剤師ライターのまいです。 処方箋受付時に処方医の登録等確認が必要な薬剤についてまとめてみました。 処方医の登録などの確認が必要な「麻薬」 デュロテップMTパッチ、ワンデュロパッチ、フェントステープは慢性疼痛への処方の場合、調剤前の確認が必要になります。 (癌性疼痛への処方の場合は不要となります) 商品名 メーカー名 事前の薬局・薬剤師の登録・研修 調剤前の確認事項…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > その他
米国内科学会(以下、ACP)は、2018年3月6日、糖尿病の治療に関する新しいガイダンスを発表(Ann Intern Med 168 (8), 569‒576. 2018)したが、そのACPのガイダンスに対して米国糖尿病学会(以下、ADA)が反論している(2)。 米国での糖尿病治療に関する基準は、従来から米国糖尿病学会(ADA)により発表された基準が一般的なものとして米国のみならず、世界中に受け…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 内分泌/代謝
こんにちは。 薬剤師ライターのJです。 今回の記事は同僚から実際に聞いた話ですが、その内容を知っていないと私も間違えそうだなと思った「硝酸イソソルビド徐放剤の一般名処方」についての話を書きたいと思います。 ある日のことです。 同僚薬剤師 Jさん、久しぶりに調剤過誤やってしまいました・・・。 薬剤師 J それは珍しいですね、どんなミスだったんですか? その同僚薬剤師は別の薬局で…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 血管拡張薬
プロドラッグとは、投与されると生体による代謝作用を受けて活性代謝物へと変化し、薬効を示す医薬品です。 今回は活性代謝物がより鎮痛作用を示すトラマドールを取り上げ、添付文書だけでは分からない遺伝子多型による効果減弱のケースについて解説します。 目次 トラマドールとは トラマドールはプロドラッグ? トラマドールの2つの鎮痛作用 トラマドールの2つの代謝経路 CYP2D6の遺伝子多型につい…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 解熱・鎮痛剤
こんにちは。 薬剤師ライターのJです。 今回は眼科領域の炭酸脱水素酵素阻害剤の調剤ミスの事例をご紹介したいと思います。 昔は手書きの処方せんが多かったと思いますが、最近では印字された処方せんがメインになっているかと思います。 私の経験上でも手書きの処方せんはあまり見なくなってきました。 しかし、当然ながら手書きの処方せんは存在し、達筆なドクターの文字の解読に苦労している方もいらっしゃると…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 眼科用薬
こんにちは、薬剤師ライターのJです。 今回の記事は皮膚科の門前薬局で処方されたことがあるアクリノール湿布について書きたいと思います。 さて、この記事を見ている皆さんはアクリノール湿布という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 私はというとその皮膚科の門前薬局に来るまでは一度も聞いたことがありませんでした。 「アクリノールって消毒ですよね?それを湿布に使うんですか??」 といった感じです。 …続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 皮膚科用剤
こんにちは。 薬剤師ライターのまいと申します。 2018年4月に発売された統合失調症治療薬であるレキサルティ錠(一般名:ブレクスピプラゾール)について取り上げたいと思います。 大塚製薬株式会社によってエビリファイ(一般名:アリピプラゾール)の構造変換の過程で発見された化合物であることからエビリファイと構造式が類似しています。 2015年に特許が切れたエビリファイの後継品として、メーカーとし…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 抗精神病薬・抗うつ薬・睡眠薬
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