薬剤師の他職種連携を考える(医師とのコミュニケーション編その2)

この記事を書いた人

加納裕介(かのうゆうすけ)

株式会社ケイファーマ 代表取締役
MRファーマシスト 運営代表
薬剤師

「MR×薬剤師×経営者」現役薬剤師の『好流 伸(すきる のばす)』です

前回にひき続きまして、医師とのコミュニケーションについて考えてみます。

題して、『医師をキャラクター分類してみる!!』です
前回の内容はこちら→→https://pharmacista.jp/contents/skillup/management_info/547/

薬剤師のコミュニケーション

横軸に学術的な話題に興味を示すかどうか、縦軸に趣味の話題に興味を示すかで分類してみます。

医師がどのタイプかを考えてみてください
今回は、1~4にカテゴリーされた医師との接し方について紹介します

まず質問です。この中で一番接しやすいと思われる医師は何番でしょう??

どんな話題にも困らないであろう、やはり1番ではないでしょうか!!

反対に、接しにくいのは・・・・興味を示さない3番となります。

ここで、重要なのは、この分類は自分の主観で決めているところです。

自分ではコミュニケーションがとれずに3番と思っていた医師が、実は1番もしくは、2、4番タイプの医師だったということもあると思います。

つまり、コミュニケーションのコツとしては自分にとって1番タイプの医師を増やしていけばいいのです

1番のような関係良好な医師とは特に問題はないでしょう。

それでは、残りの2、3、4番タイプの医師とのコミュニケーションのコツを考えてみましょう!!!
情報の少ない3番タイプは最後にしまして、まずは2番、4番タイプの医師からいきます

 

2番タイプ医師(プライベートでは趣味の話題が好きで、学術の話題は盛り上がりにくい)

私の経験からほとんどの医師は何かしら趣味をしっかり持っており、その上、凝り性の方が多いです

人は誰でもそうですが、自分の好きなことを話す、聞いてもらうことはとても嬉しいことです。

理想としては共通の趣味の話題を持つことですが
無理な場合は、興味だけでも示すことが重要ポイントなのです!!

例えば、ゴルフが趣味の医師に、ゴルフをしないあなたはどう接しますか??

ゴルフのプレー経験がないと、具体的なことはほとんどわからないと思います。しかし、興味を持つことによって簡単にできることがたくさんあります。

例として週末に開催されているプロトーナメントの結果をチェックして話をしてみてください。ネットを見れば情報はすぐに手に入れることができます。

これで一つ話す引き出しが増えました。少しずつ引き出しを増やしていけばいいのです。
そうして、興味があることを示すだけで、相手の受け止め方が大きく変わることも多くあります。

 

『自分がわからない領域でも興味を示すことによって医師へのアプローチを意識する』

 

引き出しを増やすことは人としての幅が広がりますし、共通の話題は仲間意識があがります。
ぜひ、興味を持って恐れずにアプローチしてみてください。

 

4番タイプ医師(普段からも勉強熱心で学会、研究会によく参加している医師)

日進月歩に進化する医療環境の中で医師は多くのことを勉強されています。

特にその中でも勉強熱心なタイプの医師は、まずはその医師の専門領域を知ることから始めましょう
基本的なことですが、出身大学、医局、開業するまでの勤務の経歴を知ることです。

わからなければ、担当MR、MSに聞いて見てください。しっかり情報を得ることができるでしょう

医師の専門領域がわかれば、その領域の質問・疑問を考えましょう。

この場合は、基礎的な内容はNGです。(的外れの質問は逆効果です)

対話の中で薬剤師の自分もしっかり勉強していることが伝わる
ことで少しずつ信頼関係が築いていけるでしょう

その上、専門外のことについて、アドバイスを求められるようになると、最高の関係が出来上がります。

 

『医師の専門領域については自分も勉強する!認められると自然と関係は深まります』

 

いかがでしょうか??全てに当てはまるわけではないですが、参考になればと思います
次回は、一番攻略が難しい3番タイプの医師にどのようにアプローチするかを考えてみます。

ご期待下さい。

好流 伸(すきる のばす) :lol: 
大阪薬科大学卒業後、大手製薬会社に就職。・・・現在は開局薬剤師として、地域医療の為に邁進中!!
好琉さんのことをもっと知りたければこちらをチェック!!
対談前編 https://pharmacista.jp/contents/skillup/management_info/35/
対談後編 https://pharmacista.jp/contents/skillup/management_info/78/

 

この記事を書いた人

加納裕介(かのうゆうすけ)

株式会社ケイファーマ 代表取締役
MRファーマシスト 運営代表
薬剤師

30歳で製薬会社のMRを辞め、2015年4月より念願の経営者として薬局運営を始める。
薬局経営とともに、『MRファーマシスト』(MR経験を持つ薬剤師を意味する)を提唱しWEBサイトやSNSを駆使したゲンバ目線の情報発信は注目を集め【ミクス】・【デキル管理薬剤師ラボ】で連載も持つ。
2016年からは本気で薬局を開局したい人を対象に『独立開局成功塾』を東京・大阪の2拠点で開催しており、夢を持つ若手薬剤師に独自の経営ノウハウを惜しみなく提供している。

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