「MR×薬剤師×経営者」現役薬剤師の『好流 伸(すきる のばす)』です
医師とのコミュニケーション編も最後になりました
前回内容はこちら
薬剤師の他職種連携を考える(医師とのコミュニケーション編)
薬剤師の他職種連携を考える(医師とのコミュニケーション編その2)
最後は、趣味の話題も学術の話題も盛り上がらない・・・
コミュニケーションのきっかけがつかめない・・・というタイプの医師です(ツライですね・・)
実際には開業医でこのタイプのDrは珍しいと思います。
(医師であり経営者でもある立場は、人あたりの良さも患者、従業員との信頼関係にも大きく繋がります)
それではなぜ、コミュニケーションがとれないのでしょう??
厳しく言うと、医師に何も期待されていないのだと思います!!
もともとの性格で人付き合いがダメというDrも中にはいますが、大概、このような状態に陥ってしまうのは何かお互いの関係性に壁ができてしまったことが原因ということが多いです。
医師に期待されるにはどうすれば??答えは簡単ではありません・・・
MR時代にこのような2つの経験をすることがありました。
「○○製薬は訪問禁止!! 面会しません!!!」
過去に何か大きなトラブルが原因で、受付で名刺を出しても面会を断られる。
面会はできないので、担当MRも普通は訪問しない。これではお互いの溝は埋められることなく月日だけが流れていきます。
しかし、優秀なMRはあの手この手で先ずは個人的に面会しようと行動します。
Drが参加しそうな学会、講演会に顔をだしてみる、仲の良いDrを調べて、そこから近づく。自分が患者となってとりあえず受診してみる等。会社としてではなく、「個人」として、何気に接触を試みる。そこから新しい突破口を探っていくのです
「面会してくれることを当たり前と思うな!!」
新人の頃に教えられたことです。
大学を卒業したての新人MRに、なぜ、名刺1枚で仕事の合間に医師が面会してくれるのか?・・・
(普通に考えると、アポイントもなく飛び込み営業では面会も難しいことでしょう。)
それは当たり前なことではないし、ましてや自分の力でもない!!と
それは「会社」の看板があるからだと。歴史的な信頼関係の構築の結果、コミュニケーションが
とれているのです。そうして担当者が変わっても継続して関係が続いていくのです。
このエピソード、「個人」と「会社」2つのポイントがあります。
どちらか一つでも認められれば、コミュニケーションは成り立っていくことがわかります。
医師に期待されていないという、今の現状を客観的に考え、どちらかを突破口として
アプローチしてみてはいかがでしょう?
具体的に薬剤師の立場で考えると、今は、会社(薬局)、個人(薬剤師)どちらも
医師に期待されていないということになります。
医師は普段から多くの医療関係者と接していて、こちらの事を見ていないようでよく見ています。
(厳密には肌で感じとっているのでしょう)
医師から歩み寄ってくることは無いと思いますし、自分が変化していくことを意識することが重要です
簡単にこうすればいい!!という方法はありませんが、薬局、薬剤師のアピールポイントを意識しながら
自己研鑽して、少しでも引っかかるきっかけがあると変化が生まれます。
今以上の関係悪化はないし、何度も当たって砕けろ!!の精神で、難しいと思いますが
アプローチしていくことをオススメします。
これからの時代、キーワードは「連携」です。薬剤師の職能を高めることはもちろん重要ですが、周りに認められなければそれは宝の持ち腐れとなります。
もう、薬局の中だけのコミュニケーションでは仕事は務まりません。
薬剤師の未来のためにも先ずは、一番身近にいる医療者である医師とどんどんコミュニケーションをとって連携していきましょう!!
好流 伸(すきる のばす)
大阪薬科大学卒業後、大手製薬会社に就職。・・・現在は開局薬剤師として、地域医療の為に邁進中!!
好琉さんのことをもっと知りたければこちらをチェック!!
対談前編 https://pharmacista.jp/contents/skillup/management_info/35/
対談後編 https://pharmacista.jp/contents/skillup/management_info/78/
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