もし、現役MRが明日からいきなり薬剤師になったら・・[MR 転職 薬剤師]

この記事を書いた人

加納裕介(かのうゆうすけ)

株式会社ケイファーマ 代表取締役
MRファーマシスト 運営代表
薬剤師

今回は、MRから薬剤師へ転職を考えている方へ参考になる話になればと思っております。
他にも、薬局経営者、MR志望の薬学生の方にも参考になるのでは?と考えています。

そして、冒頭にこのコラムの結論を書いてしまいますが

私は一人でも多くのMRさんが臨床の薬剤師になって欲しいと切に願っています。

 

それはなぜか???

 

MRで得た経験、能力が薬剤師業務にとって大きなアドバンテージとなり
それが業界の活性化に繋がると確信しています。
少しでも興味を持って頂けたら是非ともこのコラムを読んで欲しいと思います。

先ず、現役MRが薬剤師への転職を考える時はどんな時でしょうか?

その状況はほぼ2つのパターンに分けられます。

1担当先から誘われる、自分から誘導する、実家が薬局を経営している(経営者タイプ)
(Drへ院外処方の依頼、誘導。薬局の経営者から有力なポスト、独立支援として口説かれる。
卸から開局情報を得る等、)

2MRとしての将来に何かしら不安を持つ(勤務薬剤師タイプ)
(営業成績や社内の人間関係の悩み。結婚等、ライフイベントによるタイミング等)

私は7年間MRとして活動し、薬局薬剤師へ転職しました。私の場合は1になります。
多くの薬剤師への転職を見てきましたが、1か2の理由がほとんどです。

そして1、2どちらの理由でも、薬剤師への転職は絶対に成功すると思います。

薬剤師の免許はあるけど、実務の経験もないのに大丈夫??と私も当初、心配しましたが
その理由は次回のコラムに書きたいと思います。

今回は最後に、MR目線で経験したあるある転職エピソードについて紹介します。
転職の概要はこちらに記載しているので参考にして下さい
↓↓↓
「MR×薬剤師×経営者」好流(すきる)さんに聞いておきたいこと(後編)

当時は、転職に際して本当に色々な葛藤を経験しました。

自分で決めた道とはいえ、会社という組織で働いている以上、『飛ぶ鳥後を濁さず』ではないですが
どのような形で退職するかは気を使いました。

先ずは社内の問題です。
個々に担当先を持つMRにとって、自分が辞めることで営業所の仲間に明らかに迷惑がかかります。

転職を決めた以上、できることは限られてますが、私の場合は次のような行動をとりました。

・できる限り早く退職について上司に伝えること(私の場合は相談含め6ヶ月前)

・辞める前にもできる限り協力する。(引き継ぎはキチンと実施する)

 

次に営業でお世話になった先生方への挨拶はどうするか?
出会った医師との関係は、今後の薬剤師人生にとっても大きな価値のあるものとなります。
忙しくてもキッチリ挨拶をすることをオススメします!!

転職をすると業務が大きく変わり、薬剤師業務に慣れるまで初めはその対応につきっきりになると思います。

お世話になった得意先への挨拶はMRのうちに時間を有効活用して訪問することがいいと思います

(私の場合は多くの先生方が、転職にビックリされ、たまに、薬剤師だったの??
と初めて知られるという・・・笑 こともあり、それも新しいコミュニケーションになりました)

 

最後に、退職がオープンになると有り難いことですが、送別会が多くなります
その頃には次の業務と今の引き継ぎの時間のバランスが大変になってくるので、しっかりとしたスケジュールを組まないと体が大変なことになります。

 

このように転職には多くのパワーが必要となります。
次への目標がある方ならそれも楽しみながら経験していけると思います。

少しでも参考になりましたでしょうか??

次回はMRから薬剤師への転職に関して、メリット・デメリットについて考えてみたいと思います。

ちなみにこのタイトル・・

『もし、現役MRが明日からいきなり薬剤師になったら・・・』

もしも シリーズとして、続きを書いていきたいと思います!(^^)! ご期待ください
(どこかで聞いたようなフレーズですが・・・)

好流 伸(すきる のばす) :lol:
大阪薬科大学卒業後、大手製薬会社に就職。・・・現在は開局薬剤師として、地域医療の為に邁進中!!
好琉さんのことをもっと知りたければこちらをチェック!!
対談前編   「MR×薬剤師×経営者」好流(すきる)さんに聞いておきたいこと(前編)
対談後編 「MR×薬剤師×経営者」好流(すきる)さんに聞いておきたいこと(後編)

この記事を書いた人

加納裕介(かのうゆうすけ)

株式会社ケイファーマ 代表取締役
MRファーマシスト 運営代表
薬剤師

30歳で製薬会社のMRを辞め、2015年4月より念願の経営者として薬局運営を始める。
薬局経営とともに、『MRファーマシスト』(MR経験を持つ薬剤師を意味する)を提唱しWEBサイトやSNSを駆使したゲンバ目線の情報発信は注目を集め【ミクス】・【デキル管理薬剤師ラボ】で連載も持つ。
2016年からは本気で薬局を開局したい人を対象に『独立開局成功塾』を東京・大阪の2拠点で開催しており、夢を持つ若手薬剤師に独自の経営ノウハウを惜しみなく提供している。

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