お母さんからの免疫がなくなる生後6ヶ月前後〜1才にかけて、多くの子供がかかる感染症が突発性発疹です。
突発性発疹は高熱が3〜4日続き、熱が下がったタイミングで2mm〜1cm程度の発疹が体幹からはじまり四肢に広がっていきます。
発疹がでるまでは、突発性発疹と診断がつきにくいことから、熱が高く不安がって病院を受診され、アンヒバやアルピニーなどの坐薬の処方せんを薬局にもって来られることがあるかと思います。
突発性発疹と診断がつくころには熱が下がり、後に続く発疹に対しての薬は処方されず、薬局で突発性発疹に対する服薬指導をする機会は少ないかと思います。
しかし、突発性発疹は多くのお子さんが経験するポピュラーな感染症ですし、薬局で親御さんから相談を受けることもあるかもしれません。
突発性発疹の症状や原因、相談される可能性のある質問内容をまとめました。
高熱が続くことから熱性けいれんを起こすことがあり。
熱が下がったあと、発疹がでないケースもあり。
特にヒトヘルペスウイルス6型は日本人の多くが保有しているため、家族などから唾液を介して子供に感染することが一般的と考えられています。
感染経路の詳細についてはこちらにまとめています
幼稚園・保育園・学校の感染症対策~感染経路・病原体について
熱に対する解熱剤(アセトアミノフェン)
発疹には塗り薬など処方されないのですか?
突発性発疹症による「発疹」は通常かゆみや痛みを伴いません。
2〜4日程度で自然に治りますので、塗り薬は処方されません。
一度かかったら感染しない?
突発性発疹の原因ウイルスは主にヒトヘルペスウイルス6型ですが、ヒトヘルペスウイルス7型など別のウイルスが原因となる場合に再度、突発性発疹症として診断されることがあります。
熱が下がって元気だけど、まだ発疹が残っているのですが保育園には行かせても問題ないですか?
厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」によると「解熱し機嫌が良く全身状態が良いこと」となっています。
熱が下がり発疹が出現して診断がつく頃にはウイルスの排出はなくなりますし、乳児間での感染力は弱いことから、発疹がでている状態でも元気であれば登園OKとしている保育園はあります。しかし念のため保育園に確認しておいた方がいいですね。
お風呂には入れていいですか?
熱が高なく元気であれば問題ないとされています。
熱が39度からなかなか下がらないですが解熱剤(坐薬)は1日何回まで使用できますか?
主治医によって考え方は変わってきますが、熱が38.5℃以上でぐったりしている時や睡眠がとれない時に4〜6時間以上の間隔をあけて、多くても1日3回までと指導されることが多いです。
(1日最大量は体重あたり60mg)
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。
コメント欄ご利用についてのお願い
※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます