「一人の薬剤師の疑問はみんなの疑問かもしれない」
薬剤に関する疑問、患者さんに聞かれて疑問に思った事、それは皆さんが抱える疑問かもしれません。
現場からの生の学術情報を現役薬剤師達が発信!!
セレコックスと言えば、 「NSAIDSとしては胃に優しい」 「COX2を選択的に阻害する」 といったイメージのある薬剤だと思います。 では、なぜセレコックスがCOX2を選択的に阻害するのでしょうか? セレコックスの構造式からCOX2を選択的に阻害する理由を解説したいと思います。 COX1とCOX2の違い・セレコックスが胃腸負担の少ない理由 まずはCOX1とCOX2の違いについてみ…続きを読む
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薬剤師国家試験ではよく目にした「ISA」。 薬局の現場ではあまり考慮するケースが少ないかもしれませんが、忘備録もかねて説明していきたいと思います。 ISAとは? ISA=Intrinsic Sympathomimetic Activity の頭文字をとったもの 。 Intrinsic=本来備わっている Sympathomimetic=交感神経様作用 Activity=活動的 …続きを読む
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SGLT2阻害薬が多数発売される中、日本で一番最初に上市されたスーグラ錠。 メーカーからの市販直後調査から、服薬指導の際の注意点をまとめてみました。低血糖の副作用に注意 スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤、インスリン製剤との併用で低血糖が報告されています。メーカーとしてはこれらの薬剤を併用する場合、これらの薬剤の減量を検討する事と注意喚起をしています。 体液量減少(脱水など) 有害…続きを読む
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2種類以上の点眼剤の併用について、眼科の処方せんを多く受ける薬局では当たり前な内容かもしれませんが、急に患者さんに聞かれた時のためにも少しまとめてみます。 1.最も効果を期待する重要な点眼薬は最後に点眼する。 2.懸濁性点眼薬は,水に溶けにくく吸収されにくいので後から点眼する。 3.油性点眼液と眼軟膏は疎水性であり水性点眼剤をはじくので後に点眼・点入する。 4.点…続きを読む
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バイオシミラー医薬品とは、名前の通り 「Bio=バイオ similar=類似」で、バイオ医薬品の類似品(後続品)という意味があります。 バイオ医薬品には、ジェネリック医薬品は存在せず、バイオシミラー医薬品として区別されています。 なぜバイオシミラー医薬品と呼ばれているのか? ジェネリック医薬品との違いについて解説したいと思います。バイオシミラー医薬品がジェネリック医薬品でない理由なぜ、バイオ…続きを読む
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PK-PD理論に基づいた抗菌薬の投与設計が病院など多くの医療機関で導入されています。 薬物動態(Pharmacokinetics)と薬力学(Pharmacodynamics)の双方の関係を考慮することがPK-PD理論の概念とされています。 PK-PD理論に基づいた抗菌薬の投与設計において、以下の3つのパラメーターが重要となります。 ① Cmax / MIC ② AUC / MIC ③ Time …続きを読む
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やけどやおむつかぶれなどに処方される亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏。 薬局では取り違いが多く報告されている薬剤ですので、しっかりと違いを頭に入れておきましょう。 効能効果は全く同じ 亜鉛華単軟膏も亜鉛華軟膏も効能・効果は下記のとおりで全く同じとなっています。 【効能・効果】 下記皮膚疾患の収れん・消炎・保護・緩和な防腐 外傷、熱傷、凍傷、湿疹、皮膚炎、肛門そう痒症、白癬、面ぽう、せつ、よう…続きを読む
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出典 久光製薬 ケトプロフェン製剤であるモーラステープやモーラスパップ、セクタークリーム等の添付文書改定が行われ、「妊娠後期の女性」が禁忌となりました。 禁忌の理由は胎児動脈管収縮 妊娠後期の女性がケトプロフェン製剤を使用し、胎児の動脈管に収縮が生じた症例が4例集まった事から禁忌に「妊娠後期の女性」が追記となりました。 また妊娠中期の女性でも羊水の減少が報告されていますので「必要最低限の…続きを読む
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吸入ステロイド薬(ICS)/長時間作用型β2刺激薬(LABA)の合剤としてGSKより「レルベア エリプタ」が発売になっています。 レルベアの特徴は既存のアドエアより抗炎症作用が強力で、1日1回の吸入で済むということです。 そして、もう一つの特徴としては、エリプタという、新しい吸入デバイスでしょう!! デモ機を使ってみても非常に簡便で、よりアドヒアランスの向上が期待できます。 この簡便さの中…続きを読む
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2014年3月にランソプラゾール15mgとアスピリン100mgの配合剤「タケルダ配合錠」が厚生労働省より承認取得しました。日本初の低用量アスピリンとプロトンポンプ阻害薬を配合した薬剤となります。 タケプロンOD15mgの効能に、低用量アスピリン投与時おける胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合とあるように、タケルダにおいても、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発防止という縛りがありますので注意が必要とな…続きを読む
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