「一人の薬剤師の疑問はみんなの疑問かもしれない」
薬剤に関する疑問、患者さんに聞かれて疑問に思った事、それは皆さんが抱える疑問かもしれません。
現場からの生の学術情報を現役薬剤師達が発信!!
ざ瘡(ニキビ)に保険適応のあるアクアチムクリーム・ローション(成分名:ナジフロキサシン)とゼビアックスローション(成分名:オゼノキサシン)。 どちらもキノロン系の抗菌薬で、細菌のDNAジャイレースとトポイソメラーゼIVに作用してDNAの複製を阻害します。 薬局でも 「アクアチムとゼビアックスの違いは?効果に差がある?」 といった質問を受けることもあるかと思います。 アクアチムとゼビアック…続きを読む
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サインバルタ(成分名:デュロキセチン塩酸塩)といえばセロトニン・ノルアドレナリンの再取り込み阻害薬(SNRI)です。 SNRIはセロトニン、ノルアドレナリンが細胞内に再度取り込まれるのを阻害し、脳の細胞外でのセロトニンとノルアドレナリンの量を増やします。 セロトニンが増える →不安やうつを和らげる ノルアドレナリンが増える →意欲の低下を改善する うつや不安だでけなく、何もやる気が…続きを読む
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「薬を飲み始めて太ってきたけど副作用?」 「食事の量は変わらないのに体重が増えてきた・・・」 薬局にて、抗精神病薬を服用される患者さんから、このような相談を受けた経験のある薬剤師もいらっしゃるのではないでしょうか。 NaSSAのリフレックス・レメロン(成分名:ミルタザピン)やジプレキサ(成分名:オランザピン)、コントミン(成分名:クロルプロマジン)、SSRIのパキシル(成分名:パロキセチン)…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 抗精神病薬・抗うつ薬・睡眠薬
パキシルやレクサプロなどのSSRI、サインバルタなどのSNRI、リフレックスやレメロンといったNaSSAなど、セロトニンを高める薬剤で注意しないといけないのが「セロトニン症候群」です。 セロトニン症候群の起こる確率は極めて低いですが、薬局薬剤師が正しい知識を持つことによって、セロトニン症候群は防ぐことのできる副作用だと考えています。 セロトニン症候群の初期症状、原因となる薬、治…続きを読む
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女性に降圧剤が処方された場合、特に確認しないといけないのが妊娠の有無です。 妊娠中の高血圧の基準は収縮期血圧が140mmHg、拡張期血圧が90mmHg以上とされており、通常は降圧剤での薬物治療は収縮期血圧が160mmHg、拡張期血圧が110mmHg以上になった時に開始することとなっています。 エナラプリル(商品名:レニベース)やイミダプリル(商品名:タナトリル)などのACE阻害薬や、ロサルタン…続きを読む
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少し前の話ですが、患者さんから「抗生物質がインフルエンザに効くってネットに書いてたけど本当?」と質問されたことがありました。 ほとんどの抗生剤の添付文書にある適応菌種をみると「インフルエンザ菌」の記載があります。おそらくインターネットの添付文書を見て「インフルエンザウイルス」に効果があると勘違いをされたのでしょう。 インフルエンザ菌とインフルエンザウイルスは全く異なるものですが、インフルエンザ菌…続きを読む
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爪白癬に効能・効果のある外用剤はクレナフィン爪外用液10%(成分名:エフィナコナゾール)とルコナック爪外用液5%(成分名:ルリコナゾール)があります。 従来の爪白癬の治療はイトラコナゾールやテルビナフィンといった内服薬でしたが、肝臓への負担がかかることや、特にイトラコナゾールは薬物相互作用があることから、これから高齢者を中心に外用剤の処方が増えてくることが予想されます。 クレナフィン爪外用液と…続きを読む
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月1回投与のビスホスホネート薬のボンビバ錠100mg(成分名:イバンドロン酸ナトリウム水和物)が2016年4月21日に発売されました。 ボンビバは静注タイプがすでに発売されており、ビスホスホネートの経口薬が飲み辛い方や、飲み忘れのある方にとって、ワンショットで治療が可能な静注が使用されております。 静注は薬局で処方されることはありませんでしたが、錠剤の発売に伴い薬局でも処方に触れる機会が増える…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 骨粗鬆症治療薬
糖を尿中から排泄させる糖尿病治療薬「SGLT2阻害薬」。 作用機序は近尿細管に存在するSGLT2(ナトリウムグルコース共輸送体2)を選択的に阻害することで、腎臓でのグルコースの再吸収を抑え、尿からグルコースを排出させます。 尿中の糖濃度が高くなることから「尿路感染」が問題となったり、高齢者や利尿薬を併用される場合に「脱水症状」が問題となる薬剤です。 副作用は「頻尿」が最も多く報告されており、…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 内分泌/代謝
ハイリスク薬について服薬指導を行った時に算定できる特定薬剤管理指導加算の点数が、平成28年度の調剤報酬改定により4点から10点にアップしました。 厚生局による個別指導では点数が上がった項目は特に厳しく指導されることが予想されます。抗血栓薬については、今までのようにDO処方の患者さんに対して「出血傾向問題なし」だけの薬歴記載では算定ができない可能性もあるでしょう。 抗血栓薬について、薬剤別に特徴…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 薬歴
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