診療科別処方箋一枚あたりの調剤報酬・技術料

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伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

薬局を新規に開局する際に行わないといけないのが、売上のシュミレーションです。

またどれくらいの販売管理費をかけることができるか、人員配置を考えるためにも技術料のシュミレーションも行わなければいけません。

調剤報酬や技術料は処方箋を受ける診療科目によって大きく変わってきますので、それぞれの診療科別の平均値を把握しておくことをオススメします。

内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科別の処方箋一枚あたりの調剤報酬と技術料についてまとめてみました。

銀行から融資を受ける際などの事業計画書の作成にも参考になると幸いです。

診療科別処方箋一枚あたりの調剤報酬

診療科別の処方箋一枚あたりの調剤報酬(処方箋単価)を把握することで、売上の算出に役立ちます。

厚生労働省が発表している診療科別の調剤医療費動向のデータ(平成26年)をもとにグラフ化してみました。

処方箋一枚当たり調剤報酬

処方箋一枚あたりの調剤報酬は内科が8695円、小児科が4113円、外科が7708円、整形外科が5527円、皮膚科が4360円、産婦人科が5325円、眼科が3848円、耳鼻咽喉科が4390円となっています。

グラフにはのせていませんが、大学病院の場合は処方箋単価は24601円と平均の3倍近くになります。

診療科別処方箋一枚あたりの技術料

診療科別の処方箋一枚あたりの技術料を把握することで、どれくらいの販売管理費をかけることができるか、特に人員をどれだけ配置できるかの指標になります。

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【薬価差益から脱却せよ】技術料ベースの店舗運営~処方箋一枚当たりの技術料平均

診療科別調剤技術料

 

平成26年の処方箋一枚あたりの技術料は内科が2406円、小児科が1927円、外科が2287円、整形外科が1783円、皮膚科が1801円、産婦人科が1847円、眼科が1266円、耳鼻咽喉科が1849円となっています。

調剤報酬の改定や、調剤基本料の種類、地域支援体制加算、後発医薬品調剤体制加算の有無によって前後することをご了承ください。

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

薬局薬剤師としては、新規開業、継承に携わった経験、管理薬剤師としての経験を活かし、現在福岡県内でティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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