主に5歳以下の乳幼児で感染が問題となるのがヘルパンギーナです。
夏かぜの代表的なもので、通常は5月からではじめ6〜7月がピークとなり、8月より減少します。
抗菌薬は効果がなく対症療法のため薬局ではアルピニーやアンヒバの坐薬の処方を受けるケースがあるかと思います。
「病院で聞くのを忘れたのですが・・・・。」
と薬局でお父さんやお母さんからヘルパンギーナについての質問を受けるケースがあるかもしれません。
ヘルパンギーナの特徴、薬局で質問を受けやすい内容をまとめました。
エンテロウイルス属のウイルス
感染経路の詳細についてはこちらにまとめています
幼稚園・保育園・学校の感染症対策~感染経路・病原体について
2〜4日
対症療法のみ
発熱・咽頭痛に対して解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)
食事で何か注意することはありますか?
口の中に潰瘍ができて潰れると痛くて食事がとれないことがあります。
柑橘類など酸味の強いもの、塩味の強いもの、刺激物は避けることです。
あと通常の食事より柔らかく調理してあげましょう。
水分(ミルクなど)がとれない場合は、脱水を防ぐためにも少量ずつでいいのでこまめに与えてあげてください。
冷たいゼリーやアイスクリームだと食べてれるお子さんが多いです。
口の中の痛みがひどいと、ミルクやお茶、水でさえも嫌がるお子さんがいます。
その際は経口補水液のゼリータイプを冷たく冷やして与えるのもいいでしょう。
一度かかったら感染しない?
ヘルパンギーナの原因ウイルスは複数あるため、別の原因ウイルスに感染した場合に再度発症するケースがあります。
保育園にはいつから行かせたらいい?
ヘルパンギーナは学校保健安全法での明確な出席停止期間が設けられていません。
通常は発熱や喉頭・口腔の水疱・潰瘍を伴う急性期は出席停止とし、熱が下がり、口の痛みが治り、通常の食事が摂れ、元気な様子であれば登園して問題ないとされています。
保育園などで独自に基準を定めている場合は、指示に従うようにしましょう。
ただし2〜4週間は便中からウイルスが排出されるので排泄物の処理には注意してもらうようにしなければいけません。
お風呂には入れていいですか?
熱が高くなく元気であれば問題ないとされています。
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