6月後半から夏にかけて小児の間で感染が問題になるのが咽頭結膜熱です。
プールでの感染が多かったことからプール熱とも呼ばれます。
「病院で聞くのを忘れたのですが・・・・。」
と薬局でお父さんやお母さんから咽頭結膜熱(プール熱)についての質問を受けるケースがあるかもしれません。
咽頭結膜熱(プール熱)の特徴、薬局で質問を受けやすい内容をまとめました。
発熱・咽頭痛・結膜炎が三大症状。
その他、リンパ節の腫れ、頭痛、食欲不振、下痢など。
アデノウイルス(主に3型。2型、4型、7型、11型もあり)
塩素濃度の管理が不十分なプールでも感染することあり
感染経路の詳細についてはこちらにまとめています
幼稚園・保育園・学校の感染症対策~感染経路・病原体について
5〜7日
対症療法
アデノウイルスに対する治療薬はなし
上記で、おもちゃなど子供が手に触れる場所をこまめに消毒する。
目をこすった手ではいはいすることで、ウイルスが部屋のあちらこちらに付着している可能性があり。
おむつ交換後は手を洗い消毒を。
のどから2週間、便中から30日間ウイルスが排泄される可能性がある。
保育園にはいつから行かせたらいい?
学校保健安全法では「主要症状(発熱、咽頭痛、眼球充血、眼脂)が消失して2日経過するまで。」とされています。
例えば火曜日に主要症状が消失したなら、水、木は休ませて、金曜日から登園可能となります。
お母さんやお父さんがお仕事休んで面倒みるのは本当に大変ですよね・・・。
食事で何か注意することはありますか?
のどが痛くなりますので、柑橘類など酸味の強いもの、塩味の強いもの、刺激物は避けることです。
あと通常の食事より柔らかく調理してあげましょう。
のどが痛く食欲不振になることもありますので、脱水症状を防ぐためにも水分(ミルクなど)はこまめに与えてください。ミルク(母乳)は1回量が少なくても1日量がしっかりとれていれば問題ありません。
熱がなかなか39度から下がらないですが解熱剤(坐薬)は1日何回まで使用できますか?
主治医によって考え方は変わってきますが、熱が38.5℃以上でぐったりしている時や睡眠がとれない時に4〜6時間以上の間隔をあけて、多くても1日3回までと指導されることが多いです。
(1日最大量は体重あたり60mg)
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