「一人の薬剤師の疑問はみんなの疑問かもしれない」
薬剤に関する疑問、患者さんに聞かれて疑問に思った事、それは皆さんが抱える疑問かもしれません。
現場からの生の学術情報を現役薬剤師達が発信!!
漢方といえば比較的副作用が少ないと思われがちですが、注意しないといけないのは「甘草(グリチルリチン酸)による偽アルドステロン症」です。 カンゾウ(グリチルリチン酸)で、なぜ偽アルドステロン症がおこるのでしょうか。 発生機序や、カンゾウが含まれる薬剤、一日の上限値についてまとめました。 偽アルドステロン症とはどんな症状か? アルドステロンは副腎から分泌されるホルモンで、腎臓に働いて、体内にナ…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 漢方薬
口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどの治療薬であるゾビラックス軟膏(成分名:アシクロビル)、アラセナA軟膏(成分名:ビダラビン)。 同じDNAポリメラーゼ阻害薬として位置づけられていますが、作用機序や特徴はそれぞれ異なります。 ゾビラックス軟膏(アシクロビル)とアラセナA軟膏(ビダラビン)の細かい作用機序、違いについてまとめてみました。 また、クリーム製剤についても同様の内容となります。 ゾビラ…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 皮膚科用剤
口腔カンジダ症・食道カンジダ症治療薬であるフロリードゲル(成分名:ミコナゾール)。 フロリードゲルは口腔カンジダ症か、食道カンジダ症かで使い方が異なってきますので、服薬指導の前に、症状は「口の中」なのか「食道」なのか、あるいは「両方」なのか確認する必要があります。 チューブで処方されますので外用薬のように感じますが「内服薬」扱いになります。 色は白色~微黄白色の糊状で、味はわずかに甘い薬剤と…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 抗真菌薬
「この目薬、コンタクトレンズの上から点眼してもいいの?」 薬局でもよく聞かれる質問の一つではないでしょうか。 基本的には主治医の判断になりますが、ソフトコンタクトレンズと点眼液で問題になるのが、点眼液の防腐剤「ベンザルコニウム塩化物」による角膜障害です。 防腐剤である「ベンザルコニウム塩化物」をソフトコンタクトレンズが吸着することによって、レンズが触れている角膜に障害が起こることが報告されて…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 眼科用薬
クラバモックス小児用配合ドライシロップ(成分名:クラブラン酸カリウムCVA&アモキシシリン水和物AMPC)といえば、食直前で用法の適応をとっている薬剤です。 しかし、同じクラブラン酸カリウムとアモキシシリン水和物を成分とするオーグメンチン配合錠は食直前の縛りはありません。 では、なぜクラバモックスは食直前服用でオーグメンチンに食直前の縛りがないのか、理由をまとめてみたいと思います。 クラバモ…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 薬物動態学
尖圭コンジローマ治療薬であるベセルナクリーム(成分名イミキモド)。 従来は外科的治療がメインでありましたが、国内の二重盲検試験ではイミキモド5%クリーム外用による尖圭コンジローマの完全消失率は63.6%、90%消失率は76.4%ということもあり、効果が期待できることから処方を見る機会が増えています。 ベセルナ(イミキモド)の作用記事・特徴についてまとめてみました。 ベセルナ(イミキモド)の作…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 皮膚科用剤
こんにちは。 薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」の伊川です。 小学校・中学校・高校だけでなく、幼稚園、保育園(認定こども園)でも学校薬剤師が必置となっているため学校薬剤師の仕事内容は多岐に渡ります。 私も保育園からの依頼で学校薬剤師をさせていただいており、感染症対策やアレルギー、アナフィラキシー対応について、講義をしたり衛生管理のアドバイスなどをおこなっております。 これらの情報は、学校薬…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 学校薬剤師
爪白癬治療薬は従来、イトラコナゾールやテルビナフィンの内服薬がスタンダードでしたが、肝臓への副作用や薬物相互作用が多いことが問題でもありました。 このような肝臓への負担や薬物相互作用を気にすることなく処方できるのが爪白癬治療の適応を取得した「外用剤」です。 爪白癬治療薬の外用剤であるルコナック液5%(成分名:ルリコナゾール)について作用機序・特徴をまとめてみました。 ルリコナゾール作用機序は…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 皮膚科用剤
ヘリコバクターピロリ除菌療法といえば、 PPI(or PCAB)+アモキシシリン+クラリスロマイシンか、 二次除菌の場合は、PPI(or PCAB)+アモキシシリン+メトロニダゾールのセットになりますが、最近はこれらの薬剤がパックされた製剤が主流となっています。 パック製剤は含有するPPIorPCABがタケプロン(ランソプラゾール)か、パリエット(ラベプラゾール)、またタケキャブ(ボノプラザ…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 消化器科
こんにちは。 薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」の伊川です。 抗アレルギー剤の中でも眠気が少ない理由からよく処方されるのがアレグラ(フェキソフェナジン)ではないでしょうか。アレグラ(フェキソフェナジン)の用法は食事の縛りなし食後で投与されるケースが多いアレグラですが用法をみると、下記のように食後・食前の縛りを受けていません。通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 薬物動態学
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。