イソジンの後継品・メイスパン配合軟膏の特徴

明治製菓ファルマよりポビドンヨードを含有するメイスパン配合軟膏が2016年5月に発売されました。

メイスパン配合軟膏はユーパスタ、ソアナースのジェネリック医薬品となります。

もともとポビドンヨード含有軟膏は明治製菓ファルマよりイソジンシュガーパスタ軟膏として販売されていましたが、「イソジン」がムンディファーマへ移管したことから後継品としてメイスパン配合軟膏を発売しています。

メイスパンとイソジンシュガーパスタとの違い

メイスパン配合軟膏100g中の有効成分はイソジンシュガーパスタ軟膏と同じ精製白糖70g日局ポビドンヨードが3g含有されています。

メイスパン配合軟膏の添加物は下記の通りです。

マクロゴール400、マクロゴール1540、ポリオキシエチレン(160) ポリオキシプロピレン(30)グリコール、濃グリセリン、プルラン、 ヨウ化カリウム、カルボキシビニルポリマー、尿素、水酸化ナトリウム、塩酸

イソジンシュガーパスタの添加物もメイスパン配合軟膏と違いはありません

明治製菓ファルマさんによるとメイスパン配合軟膏はイソジンシュガーパスタ軟膏と製法もまったく同じで名前だけが変わったそうです。

効能・効果

メイスパン配合軟膏の効能・効果は下記の通りになっています。

褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)

ポビドンヨードは粘膜への刺激が少ないことからも褥瘡や潰瘍といった粘膜にも少ない刺激で使用できます。

作用機序

精製白糖による創傷治癒作用とポビドンヨードによる殺菌作用により褥瘡ややけどに効果があります。

ポビドンヨードは、ポリビニルピロリドン(PVP)とヨウ素の複合体で、殺菌作用を持ち、ヨウ素単独投与の場合より毒性が低下することから皮膚や粘膜の殺菌に使われています。

副作用

メイスパン配合軟膏の副作用は下記の通りでいずれも頻度不明となっています。

ヨード疹、疼痛、発赤、刺激感、皮膚炎、そう痒感 、血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常 

妊婦・授乳中の使用

妊娠中及び授乳中の婦人には、長期にわたる広範囲の使用は避けること

となっています。

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