市販のロキソニンSテープ・パップ・ゲルが発売・医療用との違い

2016年8月25日より、ロキソニンテープ、ロキソニンパップ、ロキソニンゲルの市販薬(OTC)が販売スタートになります。

錠剤と同じで、ロキソニンSテープ、ロキソニンSパップ、ロキソニンSゲルと名前に「S」がつきます。

市販のロキソニンSの外用剤と医療用について有効成分・添加物・効能・効果の違いについてまとめてみました。

「S」の意味・由来は?

「S」の由来ですが安全「Safety」、速い「Speedy」、強い「Strong」の意味があるそうです。

市販薬ロキソニンSテープと医療用ロキソニンテープの違い

 

有効成分と添加物は全く同じ

 

薬剤名  有効成分
ロキソニンS
(市販)
テープ1枚(膏体質量1g)中
ロキソプロフェンナトリウム水和物 (日局)
56.7mg(無水物として50mg)

テープL1枚(膏体質量2g)中
ロキソプロフェンナトリウム水和物 (日局)
113.4mg(無水物として100mg)

ロキソニン
(医療用)
50mg1枚(膏体質量1g)中
ロキソプロフェンナトリウム水和物 (日局)
56.7mg(無水物として50mg)

100mg1枚(膏体質量2g)中
ロキソプロフェンナトリウム水和物 (日局)
113.4mg(無水物として100mg)

 

市販のロキソニンSテープにはテープ(7cm×10cm)とテープL(10cm×14cm)の2種類があります。

医療用のロキソニンテープ50mgに該当するのがロキソニンSテープ、ロキソニンテープ100mgに該当するのがロキソニンSテープLです。

市販薬も医療用も有効成分・添加物ともに全く同じとなっています。

効能・効果の違い

 

 薬剤名 効能・効果
ロキソニンS
(市販)
腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫
ロキソニン
(医療用)
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
変形性関節症、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛

 

効能・効果については、変形性関節症の適応が医療用にはありますが、市販のロキソニンSテープはあくまで自己判断で使用できる範囲での適応となっています。

市販薬ロキソニンSパップ・Sゲルも医療用と有効成分・添加物は同じ

ロキソニンSパップ、ロキソニンSゲルに関してもテープと同様に有効成分、添加物ともに医療用と全く同じとなっています。

 規格 有効成分
パップ ロキソプロフェンナトリウム水和物 (日局)
1枚中113.4mg(無水物として100mg)
ゲル ロキソプロフェンナトリウム水和物(日局)
1g中11.3mg(無水物として10mg)

 

効能・効果はパップもゲルもテープと同じで下記の通りです。

 薬剤名 効能・効果
ロキソニンS
(市販)
腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫
ロキソニン
(医療用)
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
変形性関節症、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛

 

 

ロキソニンシリーズは内服・外用共に市販と医療用は同じ

すでに内服薬ではロキソニンSが販売されており、医療用のロキソニン錠と全く同じ成分・添加物となっています。

テープ、パップ、ゲルの外用剤についても、医療用と全く同じ有効成分と添加物となっています。

全く同じものであることから薬局でも指名買いで来られる方も出てくるかと思いますが、必要最低限の販売にしましょう。

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