痛風発作の緩解及び予防に使用される「コルヒチン」が家族性地中海熱の効能・効果、用法・用量追加に関する公知申請を2016年3月24日に発売元の高田製薬が行いました。
日本で承認されている医薬品の適応外使用について、有効性・安全性が医学・薬学的に「公知」である場合、臨床試験の全部または一部を新たに実施することなく適応拡大の承認申請ができる制度です。
家族性地中海熱は父親、母親の両方から遺伝子変異を受け継ぐことで発生します。スペイン・ポルトガル系ユダヤ人などの地中海地域出身の人に最も多く見られると言われています。
家族性地中海熱の主な症状は38℃を超える急な発熱、腹部の疼痛、胸部の疼痛、関節の腫れです。通常、発作は激しく、回復までの時間は早いですが、治療を放置するとアミロイドが沈着し腎臓などの主要な臓器の機能を妨げます(アミロイドーシス)。
このような発作とアミロイドーシスを防ぐために、臨床現場ではコルヒチンが使用されています。
日本では患者数が少ないですが、痛風以外でコルヒチンが使用されるケースがあることを頭に入れておくとよいと思います。
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