もし薬剤師が飲食店から接遇を学んだら【薬剤師のための接遇講座】

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

ホスピタリティ

周りのミスは自分には関係がない

少しでもそう思った経験はないでしょうか。

いつも利用する定食屋さんにて。

僕はいつものように「肉じゃが定食」を注文しました。

その日はお腹がへっていたのか、食事をすることに夢中になり一気にペロりと食べ終わりました。

食べ終わってお水を飲もうとしたのですが、お水が出ていないことに気づきました。

「お水をいただけますでしょうか?」

少し丁寧な口調で、近くにいた女性のアルバイトさんに言いました。

すると少し険しい顔をしながら無言で

「ボンっ!!」

と水を机の上に置いていったのです。

その方は最初に注文を受けた従業員さんではないので、お水を出し忘れたのは女性アルバイトさんのミスではありません。

しかしその方のミスではなくても、無言で「ボンっ」と険しい顔で対応されたことは、あまりいい気分にはなれませんでした。

薬局でもこのような経験はないでしょうか。

例えば、事務さんがミスをして、患者さんがクレームを言ってきた時。

「自分は関係ないから」という態度で対応していないでしょうか?

新人薬剤師さんやパートの薬剤師さんのミスで、服薬指導の際にお叱りを受けた時。

「自分のミスではないのに何で私が怒られないといけないの?」

と心のどこかで思ったことはないでしょうか?

このような気持ちは必ず態度で現れます。

患者さん(お客さん)は個々の対応を個人でなく薬局として見ているということを忘れてはいけません。

事務さんのミスも、新人薬剤師さんのミスも、パート薬剤師さんのミスも薬局全体のミスだということ。

あたり前かもしれませんが、この気持ちを持ち続けることが、きめ細やかでしなやかな接遇に繋がると思っています。

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

薬局薬剤師としては、新規開業、継承に携わった経験、管理薬剤師としての経験を活かし、現在福岡県内でティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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