2カ月越しの謝罪に心を打たれたお話。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」編集長の伊川勇樹です。
この「薬剤師のための接遇講座」では
「異業種で心を打たれた事例」
「すごいホスピタリティに出会った事例」
などを紹介することで、薬局の接遇に活かしていただきたいと思い、定期的に配信をしています。
今回も僕自身が最近体験した「心がほっこりしたお話」をご紹介したいと思います。
事務所の近くにあるイタリア料理店でのこと。
とっても美味しくて、その上安い!!の理由で昨年から月1回程度利用させていただいていました。
ランチ時はお客さんもいっぱいで、シェフのお兄さん2名と、ホールのお姉さん1名で切り盛りされている小さいながらもとても活気のあるお店です。
昨年12月にいつものようにランチをいただいた時のこと。
ムール貝のパスタを頬張っていた時、
「シャリっ」
鋭い音が口の中でかすかに鳴りました。
貝のかけらを噛んでしまったのかと思ったのですが、取り出してみると、「アルミたわし」の小さなかけらでした。
フライパンを洗った時にかけらが残っていたのでしょう。
パスタも食べ終わりかけであったことから、「かけら」をそっとお皿の隅に置いて、会計を済ましお店を後にしました。
そして年があけて、またお店に伺い、いつものようにランチを注文しようとした時。
「先日はご迷惑おかけしました。申し訳ございませんでした。」
とホールのお姉さんから謝罪をされました。
またシェフのお兄さん達もこられ
「申し訳ございませんでした!!!」
と、店内はお客さんで満席にも関わらず、謝罪をされたのです。
僕自身は「まったく気にしていなかった」といえば嘘になりますが、美味しくていつも笑顔でお客さんに接するこのお店が好きだったこともあり、ほとんど気にはしていませんでした。
しかし、薬局のように薬歴もない飲食店で、2か月前のことを覚えててくれ、お客さんがいっぱいの中、真摯に謝罪をされる姿にとても心を打たれました。
薬局でもこのような経験はないでしょうか??
たとえば、調剤ミスや不備があった時。
次回来局された時に
「前回は申し訳ございませんでした」
と一言いれていますでしょうか??
また患者さまから、お菓子などお土産をいただいた時。
「先日はお土産ありがとうございました。スタッフもとても喜んで、美味しくいただきました。」
などお礼のあいさつをしていますでしょうか??
言葉の力は不思議なもので、この「ひとこと」があるかないかだけで、お客さんが持つお店に対する印象が大きく変わると身を持って経験しました。
パスタを食べ終わったころに、
「どうぞ召し上がってください」
とホールのお姉さんがそっと特別にデザートを持ってきてくれました。
そして「また来てくださって、本当にありがとうございました!!!」
と真摯に対応してくださる姿勢にお腹も心もほっこりと温かくなりました。
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