こんにちは。
ファーマシスタ編集長の伊川勇樹です。
「ホスピタリティ力を高める接遇講座」では、ホスピタリティを感じた体験を記事にすることで、薬局運営に少しでも活かせるヒントになればと思いコーナーを設けています。少しずつ、更新してまいりますので宜しくお願いします。
先日、仙台出張の際、休憩にふらっと立ち寄った喫茶店でのこと。
僕はよく喫茶店で事務作業をしたり、記事を書いたりと、喫茶店のヘビーユーザーなのですが、個人的にナンバー1といえる喫茶店に仙台で出会いました。
広瀬川のほとりに位置し、窓の外からは川のせせらぎと、鳥のさえずりが聞こえ、ご夫婦で切り盛りされる木造の温かい喫茶店。
この喫茶店に仙台市滞在の2日間に2度も訪れてしまうくらい虜になった3つの理由を記事にまとめてみました。
その① 自分が参加している感覚を味わえたから
「食器はどれになさいますか?」
喫茶店に入って驚いたのが、コーヒーの種類を選んだ後、コーヒーカップを自分で選べる点でした。
カウンター越しには等間隔に様々なコーヒーカップが飾られており、その中からコーヒーの味やその時の気分に合わせて自分で食器を選ぶことができます。
著名な焼き物もあれば、個人が作られた焼き物まで、彩り豊かなラインナップ。
食器を選ぶと、その食器がどこで作られたのか、どんな意味があるのかなどオーナーさんが優しく教えてくれます。
自分の意思でコーヒーの種類だけでなく、食器まで選択することで、自分だけのオリジナルメニューをあたかも自分がつくっているような感覚を味わえました。
その② プロダクトへの愛情を感じたから
奥さまが大のコーヒー好きで、奥さまが主体となり喫茶店を始められたそうですが、オープンされるまでの間、世界のコーヒー産地を歩き回り、自分が本当にいいと思ったコーヒーをメニューとして出しているそうです。
店内のメニュー表や、オーナーさんからのお話からもコーヒーに対する情熱が伝わってきました。
何より感激したのがコーヒーだけがプロダクトでなく、食器や調度品までも自分達の提供するプロダクトだという思いが伝わってきた点でした。
「このコーヒー写真とってよいですか?」
と聞いたところ、
「もちろんです。食器達も喜びますから。」
と食器までも、とても大事にされる思いが言葉からも伝わってきました。
またこの写真のカップは大分の小鹿田焼という焼き物なのですが、この食器を大変気に入ったと伝えたところ、小鹿田焼特集の本を見せていただいたり、トイレの洗面台が小鹿田焼であることを教えていただきました。
その③ 特別扱いされている感覚を味わえたから
2日目に訪れた時、
「伊川さん、ようこそお越しくださいました!!」
と名前を呼んで歓迎してくださったことにとても感激しました。
喫茶店に2回行っただけで名前を覚えてくださったのは初めての体験でした。
前回頼んだコーヒーの種類や食器まで覚えていてくださり、あたかも自分が特別扱いされているような感覚を味わうことができました。
まとめ
出張の際は、極力たくさんの情報に触れたいとの思いからか、1度の出張で同じ場所の飲食店は使わないようにしています。
それにも関わらず、1度の滞在中に2度も同じ喫茶店を訪れたことに不思議に感じていました。
「自分がなぜそのような行動をとったのか?」
「自分がなぜその喫茶店の虜になったのか?」
冷静に紐とく事で、もしかしたら薬局運営でも活かせるかもしれない。
そのような思いで記事としてまとめてみました。
喫茶店の事例を薬局運営に重ねることで、今後の地域の方々を虜にするヒントが隠されているかもしれません。
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