糸球体濾過量のことをGFR(glomerular filtration rate)といいます。 血清クレアチニン値(Cr)、年齢、性別からおおよそのGFRとして、18歳以上であれば推算糸球体濾過量(eGFR)を計算できます。 「e」は「estimated」の頭文字です。 eGFRは『どのくらい腎臓に老廃物を尿へ排泄する能力があるか』を示しており、この値が低いほど腎臓の機能が低下しているという…続きを読む
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食べ物を認識してから、口を経由して胃の中へ送り込む一連の動作のことを『摂食嚥下』といいます。 「食事中にむせやすくなった・・。」 「食べ物が飲み込み辛くなった・・。」 と摂食嚥下障害を訴える高齢の患者さんに医療現場で対応するケースもあるのではないでしょうか。 摂食嚥下障害には、 器質的原因 構造上に問題がある 機能的原因 構造上は問題ないが神経や筋肉に問題がある 心理的原因…続きを読む
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薬局や病院で患者さんや家族から、 『ご飯が美味しくない』 『味がかわった』 などと相談されたことはありませんか? 味覚障害の原因でもっとも多いのは、薬剤性味覚障害21.7%。 ついで、特発性15%、亜鉛欠乏性14.5%、心因性10.7%と言われています。 食は人間の生活に欠かせないもの。 そこで、薬剤性味覚障害について、原因や代表的な薬剤、病院で経験した症例を取り上げたいと思います。…続きを読む
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医薬品による消化器症状は、私達が日々接する患者さんとの会話や、看護師など他職種からの相談を通して経験することの多い副作用の一つです。 中でも問題となるのが軟便なども含む「下痢」ではないでしょうか? 急性下痢症は90%が感染症に起因しますが、残りの大部分は医薬品の副作用によるものと言われています。 患者さん そういえば、最近下痢が続いているんです・・・。 と相談を受けた時のために、下痢の原…続きを読む
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褥瘡は色による時期があり、 黒色期→黄色期→赤色期→白色期と治癒にむかっていきます。 それぞれの時期で使用される薬剤が異なってきます。 有効成分だけでなく、基剤に吸水性があるかどうかなどの「基剤の特性」も考慮して薬剤を選択しなければいけません。 この記事では赤色期・白色期で使用される褥瘡治療薬について解説します。 褥瘡の時期についての説明はこちらに記載しています。 褥瘡と治療薬~褥瘡の…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 皮膚科用剤
褥瘡治療には主に外用薬が使われます。 褥瘡の創部に壊死組織が付着していた場合、そのままでは肉芽形成が進みません。 壊死組織は感染の原因にもなったりしますので、まずは壊死組織を取り除くことが大切です。 褥瘡は色による時期があり、 黒色期→黄色期→赤色期→白色期と治癒にむかっていきます。 それぞれの時期で使用される薬剤が異なってきます。 有効成分だけでなく、基剤に吸水性があるかどうかなどの…続きを読む
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病院でも在宅でも、寝たきりやそれに近い状態が続いた場合に褥瘡が発生することがあります。 『褥瘡への対応は看護師が中心』 『薬剤師は褥瘡治療にどう関わればいいかわからない』 と思っていませんか? わたしも実はそう思っていました。 病院の褥瘡チームで学んだことを皆さんと共有できればと思い、褥瘡治療薬について取り上げたいと思います。 褥瘡とは? 日本褥瘡学会では、 褥瘡は『身体に加わった…続きを読む
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医療用医薬品のインタビューフォームの記載が変更されることになりました。 2019年4月以降に製造販売承認され、添付文書が新記載要領に対応した新医薬品から変更されるとのことです。 今回の改定では、新たに医薬品リスク管理計画(RMP)が項目として盛り込まれています。 そこでRMPを活用した医薬品情報管理について取り上げます。 RMPを使うことでいろいろな情報を得ることができるため、 「まだ使…続きを読む
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こんにちは、ライターのヒロです。 今や、病院で処方される以外に市販薬としても使用頻度の高いNSAIDs(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)について取り上げようと思います。 NSAIDsは関節痛や腰痛などの整形外科領域の疾患や、心筋梗塞、脳梗塞などの心血管系疾患に使われるため、多くの高齢者が使用している薬です。 なんで今更?薬剤師ならだれでも知っている…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 解熱・鎮痛剤
こんにんちは。 薬剤師ライターのヒロです。 私は認知症の患者さんや脳血管疾患を発症した患者さんが多く入院している病院で勤務しています。 数年前から、五苓散の処方が多く見られるようになってきました。 薬剤師のみなさんもご存知の通り、五苓散は水毒症に用いられる漢方薬ですよね。 口渇や悪心・嘔吐、下痢、時には二日酔などに用いられるのが古典的な使用方法です。 しかし、最近の処方をみると別の疾患…続きを読む
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