なぜ薬局長(管理薬剤師)が経営指標を掴む必要があるのか?

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

こんにちは。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」の伊川です。

医薬分業率が右肩上がりで推移した一昔まえは、「薬局は出せば儲かる」といったイメージがありました。しかし、医薬分業率の伸びも鈍化し、国の財源が圧迫する中、これまでのようにそろばん勘定で舵を取る経営スタイルでは、間違いなく淘汰される時代になりました。

管理薬剤師(薬局長)に経営感覚が必要な理由

では、なぜ薬局長(管理薬剤師)が経営指標を掴む必要があるのでしょうか?

理由は

「適切な意思決定を下すためです」

たとえば医師が患者さんを診察し治療方針を決定する際に、患者さんの主観的情報と客観的情報に基づいて意思決定をすると思います。もしも、医師が血圧や血液検査、レントゲンといった客観的情報をまったく取らずに、患者さんの主観的情報だけで判断した場合どうなるでしょう?

おそらく適切な意思決定はできないでしょう。

これは経営においても全く同じことがいえます。

経営者の仕事は意思決定の連続

経営者は意思決定の連続で、一番大切な仕事は「適切な意思決定をくだすこと」です。薬局の舵をとる薬局長も、薬局の経営者目線で「最適な意思決定」を行っていかなければいけません。

その際に大切なのは現場の主観的情報に加え、店舗の経営指標などの客観的情報です。

目的地(あるべき姿)に辿り着くためには、今自分達はどこにいるのか、どんな状態なのか、現在地を把握していなければ道に迷ってしまいますよね?

現在地を把握するための材料が経営指標となるのです。

このように、現状を正しく把握し最適な意思決定をするためにも「経営指標」を掴むことは大切なのです。

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

2021年より福岡県北九州市にてティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子達の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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