小児の代表的な皮膚疾患が伝染性軟属腫(読み方:でんせんせいなんぞくしゅ)です。
丸くてぷにゅぷにゅした柔らかいイボができることから「水いぼ」とも呼ばれます。
特にアトピー性皮膚炎や湿疹などがあり皮膚のバリア機能が低下している場合に感染しやすくなります。
伝染性軟属腫(水いぼ)について症状や治療、薬局で聞かれる代表的な質問についてまとめました。
2~5㎜の光沢を帯びたイボが主に体幹・四肢にでる。
通常は痛みやかゆみはない。
伝染性軟属腫ウイルス(molluscum contagiosum virus)
接触感染
2週間~50日
半年~2、3年、長くても5年以内には自然治癒するため経過観察することが多い。
本人・家族の要望がある場合や、主治医の考え方によって、水いぼを摘除するケースもあります。
局所麻酔薬であるペンレステープ18mg(一般名:リドカイン)を使用しピンセットで摘除。
液体窒素凍結療法もあり。
ヨクイニンは伝染性軟属腫には保険適応外であるが処方されるケースあり。
水いぼの周りの湿疹や、掻いて赤くなっている場合など、掻いてウイルスが散らばるのを抑えたり一時的に炎症を抑える目的でステロイド外用剤が処方されるケースがあります。
ステロイド外用剤を漫然に使用すると水いぼを悪化させるため必要最低限に抑えなければいけません。
お風呂など水を介してうつることはありませんが、タオルなど共通で使用するのは避けなければいけません。
学校保健安全法では保育園・幼稚園・学校などの登園・登校を控える必要はなく、またプールに入ることも禁止されていません。(保育園や学校の方針で禁止されているケースもあり)
しかし、浮き輪やビート版、タオルなどを介して感染することもあるので共用は避けなければいけません。
成人は免疫があるため感染しにくいですが、免疫が低下している方に感染することもあります。
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