「生活習慣病の方へ」セカンドミール効果の服薬指導方法

この記事を書いた人

秋吉 佑美(あきよしゆみ)

薬剤師
岡山大学薬学部 総合薬学科卒
料理栄養研究家、マクロビ上級

みなさんこんにちは。

3月になり、暖かい日が増えてきましたね。

まだまだ寒暖差があるので、お風邪には気をつけてくださいね。

さて、前回お話致しました、「ベジタブルファースト」

今回は、ベジタブルファーストと合わせることで相乗効果を生むお食事の仕方についてご紹介致します。

セカンドミール効果とは?

患者さんとお話していると、

・起きれなくて朝食は食べていない

・朝食は菓子パン2個

・朝食はパンにバターたっぷり

・・・と言ったようなことをお聞きしたことありませんか?

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実はこれ、とっても身体に負担のかかる食べ方なのです。

「血糖値の上昇」に関わる朝食の大切さ、ご存知でしょうか?

朝食の種類(1日の一番最初の食事)によって、一日の血糖値の上昇が決まることもあります。

そのことを、「セカンドミール効果」と言います。

セカンドミール効果とベジタブルファーストを意識する

食物繊維を含む食事と菓子パンの食事を朝食に摂った場合の血糖値の上昇の仕方を比較した実験があるのですが、

食物繊維を含む食事は1日の血糖値の上昇を緩やかにしたのに対して、

菓子パンの食事では血糖値の急上昇と急降下が起こりました。

これは、どのようなことを意味するのか?

それは、食事に対する「満足感」

そして、「糖尿病発症リスク」に関わります。
以前もお話した様に、食物繊維を含むものを食べることで、食べ物が胃腸をゆっくり移動し、空腹感を感じにくくなります。

そして、余分なものを外へ

結果、血糖値が緩やかに上昇し、糖尿病のリスクが低下します。

そして、コレステロールも低下

この「セカンドミール効果」と前回お話した、「ベジタブルファースト」をなるべく一緒に行うことで、1日の血糖値の上昇が緩やかになります。

ぜひ、朝食は、糖質+脂質の菓子パンやパン食でなく、和食中心にしてみることを提案してみてください。

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パン食がなかなかやめにくい方は、「野菜」を「食事の前」にとる(ベジタブルファースト)といいですよ。

ぜひ、普段の服薬指導の際にお役立てください。

 

この記事を書いた人

秋吉 佑美(あきよしゆみ)

薬剤師
岡山大学薬学部 総合薬学科卒
料理栄養研究家、マクロビ上級

宮崎で生まれ、岡山、大阪で過ごし、宮崎にUターン。
薬剤師の仕事をしながら、栄養学に興味をもつ。
「私たちの身体は食べたもので出来ている」ということを日々の食生活で実感。
薬ではなく、食事で心と身体の元氣を伝えていきたいと思い2014年からブログを立ち上げている。
朝時間.jpにて朝美人アンバサダー兼任。
美容雑誌MAQUIAにて「チーム美セレブ」としても活動中。
薬剤師をしながら、栄養指導やレシピ制作を行っている。

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