透析(HD)患者はもとから併用薬も多く、排泄経路の問題もあり、処方せんを受けたらより慎重に調剤をされていることと思います。
「痒み」
透析患者の多くの方の症状(約70%以上)にかゆみがあります。
人工透析による痒みの原因は以下のように考えられています。
①皮膚の乾燥
②尿毒症物質の蓄積(透析量不足による)
③副甲状腺機能亢進症(高 PTH 血症、高カルシウム血症、高リン血症)
④透析膜や血液回路,穿刺針、絆創膏などによる刺激
症状の緩和に外用剤の他、抗アレルギー薬の投与も多くなります。添付文書上、内容によっては疑義照会が必要な薬剤もあるので、透析下における抗アレルギー薬の減量の必要性についてチェックしておきましょう。
・セレスタミン(感染症、消化器症状に注意)
・アレジオン
・エバステル
・クラリチン
・ポララミン
・レミッチ(HDで除去されるため、HD前には内服しない)
など
・アレロック
・アレグラ
・ジルテック
・タリオン
など
透析患者の場合、腎排泄で減量の必要のある薬剤は極力避けた方がベターでしょう。減量の必要性がない薬剤を使っていくほうが、より安定した効果が期待できると思われます。
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