一般名で処方箋を発行すると医科側の加算が算定できることから、一般名での処方を見る機会が増えてきたと思います。
同じ成分名であっても、全く違う効能・効果であったり、Tmaxや半減期が異なる薬剤があります。
僕自身がヒヤリハットの経験のあるものも含めて、注意する一般名処方についてピックアップしてみました。
まずはサラゾスルファピリジン錠とサラゾスルファピリジン腸溶錠です。
これを間違うと、効能・効果が全く異なりますので、絶対に間違ってはいけない薬剤です。
先発品
サラゾピリン錠500mg
ジェネリック医薬品
サラゾスルファピリジン錠500mg「JG」
サラゾスルファピリジン錠500mg「タイヨー」
サラゾスルファピリジン錠500mg「日医工」
効能・効果は
潰瘍性大腸炎、限局性腸炎、非特異性大腸炎になります。
先発品
アザルフィジンEN錠250mg、500mg
ジェネリック医薬品
サラゾスルファピリジン腸溶錠「CH」
サラゾスルファピリジン腸溶錠「SN」
サラゾスルファピリジン腸溶錠「武田テバ」
サラゾスルファピリジン腸溶錠「日医工」
効能・効果は
関節リウマチです。
テオフィリン徐放錠は同じ「徐放」であっても「12〜24時間持続」と「24時間持続」で用法が異なってきます。
先発品
テオドール錠 50mg,100mg,200mg
ジェネリック医薬品
テオフィリン徐放錠「サワイ」
テオフィリン徐放錠「日医工」
テオフィリン錠「TYK」
12〜24時間持続するため用法が1日2回で服用します。
先発品
ユニフィルLA錠100mg,200mg,400mg
ユニコン錠100mg,200mg,400mg
ジェネリック医薬品
テオフィリン徐放U錠「トーワ」
用法は1日1回となっています。
ニフェジピンも同じ「徐放」ですが、「12時間」と「24時間」で用法が異なってきます。
先発品
アダラートL錠10mg,20mg(販売中止 2022年3月末日まで経過措置)
ジェネリック医薬品
ニフェジピンL錠「ZE」
ニフェジピンL錠「アメル」
ニフェジピンL錠「サワイ」
ニフェジピンL錠「トーワ」
ニフェジピンL錠「日医工」
など
12時間持続のため用法は1日2回となっています。
先発品
アダラートCR錠10mg,20mg,40mg
ジェネリック医薬品
ニフェジピンCR錠「NP」
ニフェジピンCR錠「トーワ」
ニフェジピンCR錠「サワイ」
ニフェジピンCR錠「日医工」
など
24時間持続のため1日1回の用法となっています。
これは僕が実際にひっかりそうになったエビプロスタットです。
オオウメガサソウエキス0.5mg・ハコヤナギエキス等配合錠に該当するのがエビプロスタットSG、
オオウメガサソウエキス1mg・ハコヤナギエキス等配合錠に該当するのがエビプロスタットDBです。
一般名が長いのでオオウメガサソウエキスの規格を見逃さないように注意が必要です。
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