2型糖尿病治療薬で尿中から糖を排泄させるSGLT2阻害薬。
SGLT2阻害薬であるルセオグリフロジン(商品名:ルセフィ)について作用機序や特徴、服薬指導時の要点をまとめました。
血中のグルコースは血液循環し腎臓の糸球体でろ過された後、腎臓の近位尿細管で再吸収されます。
その再吸収の役割を担っているのがSGLT2です。
SGLT=Sodium-dependent GLucose Transporter の略語
(ナトリウム依存性グルコース共輸送体)
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ルセオグリフロジン(ルセフィ)は腎臓の近位尿細管のSGLT2を阻害することで、グルコースの血液中への再吸収を抑えることで、グルコースを尿中から排泄し、血糖値を低下させます。
具体的な作用機序の図はこちらにまとめています
・SGLT2阻害薬の作用機序は?近位尿細管でのSGLT1との関係
ルセフィのインタビューフォームによると健康成人男性に単回投与した時のTmax、T1/2は下記の通りとなります。
規格 | Tmax(hr) | T1/2(hr) |
2.5mgを空腹時 | 1.11±0.546 | 11.2±1.05 |
2.5mgを食前 | 0.611±0.220 | 11.2±0.545 |
2.5mgを食後 | 1.50±0.791 | 11.7±1.37 |
ルセオグリフロジンはグルクロン酸抱合経路、酸化代謝経路(CYP3A4/5、CYP4A11、CYP4F2、CYP4F3B)の2つの代謝様式を有しており、複数の酵素が関与する多代謝経路薬物です。
また44%が尿中、残りは糞中から排泄されるデータがあります。
(正常腎機能の2型DM患者 5mg単回投与時 11例中)
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