アストラゼネカおよびイーライリリー・アンド・カンパニーは16日、アルツハイマー型認知症治療薬として開発中の経口BACE(Beta Secretase Cleaving Enzyme)阻害薬(AZD3293)を共同で開発、商業化する契約を合意したと発表した。
アルツハイマー型認知症の進行は、アミロイドβと称される蛋白質から構成されるアミロイド斑が蓄積する特徴を有する。BACEはアミロイドβに関連する酵素で、BACEを阻害することで、アミロイド斑の形成を防ぎ、最終的には疾患の進行を遅らせる事が期待されている。
アルツハイマー型認知症の治療に長年にわたり注力し、専門性を有するイーライリリーと協力することで、両社のサイエンスの専門知識を統合し、後期段階の開発に要するコストとリスクを分割することで、AZD3293の開発を加速し、有望かつ新規の治療アプローチを世界中の患者さんに速やかに届けること目指すとしている。
AZD3293について
AZD3293 は経口投与で、BACEを選択的に阻害する低分子化合物。
アルツハイマー型認知症患者さんおよび健常人を対象に実施した第I相の結果から、脳脊髄液中のアミロイドβレベルを用量依存的に有意に減少することが示されている。
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