新規抗結核薬「デルティバ」多剤耐性結核の適応症で欧州にて承認取得(大塚)

大塚製薬株式会社は、「Deltyba™」(デルティバ、一般名:デラマニド)について、成人において耐性および忍容性のために効果的な治療法がない多剤耐性肺結核の治療レジメとの併用薬として、欧州委員会より販売承認を取得したと2014年4月30日に発表した。

「Deltyba」は、結核菌の細胞壁を構成するミコール酸の生成を阻害することで効果を示す、新しい作用メカニズムを有する化合物である。結核治療の第一選択薬であるイソニアジドやリファンピシンに対して耐性を獲得してしまった結核菌種に対しても強い効果を示すとされている。

WHOによると多剤耐性結核治療の成功率は50%以下であり、世界では年間17万人が亡くなっている。薬物療法は既存薬の組み合わせで行われてきたが、「Deltyba」が多剤耐性結核の新しい治療選択肢となることを期待したい。

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