富士フイルムファーマ株式会社は、そーせいが開発中の口腔咽頭カンジダ症を適用とする「SO-1105(一般名:ミコナゾール)」の日本における独占販売に係る契約を締結したと発表した。
今回、そーせいとの販売提携を契機に、感染症領域をさらに強化していくことが狙いだ。
「SO-1105」は免疫機能の低下した患者などに発症する口腔咽頭カンジダ症を治療する口腔粘膜付着型の抗真菌剤である。上顎歯肉(歯茎)に付着させるだけで薬効成分を長時間持続放出できる国内初の口腔粘膜付着型ドラッグデリバリーシステムによる治療薬であり、1日に数回、口腔内に塗る必要のある既存薬に対して、1日1回歯茎に薬剤を付着させて治療するため、患者の負担を軽減できると考えられる。
口腔咽頭カンジダ症について
口腔咽頭カンジダ症とは、真菌に属する主としてCandida albicans(カンジダ・アルビカンス)により引き起こされる口腔および咽頭内の炎症性粘膜疾患である。HIV感染などによる免疫不全患者、糖尿病のような慢性的な疾病を患っている患者の間で多く見られるほか、頭頚部がん患者の放射線治療中に最も多く発生する感染症である。ひりひりする痛み、灼熱感、味覚異常などを伴い、偽膜性プラークや白斑、紅斑病変、口角炎などが見られる。
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