SNRIのサインバルタ(デュロキセチン)が慢性腰痛症に伴う疼痛で適応取得

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)であるサインバルタ(成分名:デュロキセチン塩酸塩)が慢性腰痛症に伴う疼痛の適応を厚生労働省より取得しました。

慢性腰痛症とは?

腰痛は発症期間によって、大きく急性腰痛と慢性腰痛に分けられます。

痛みが3ヵ月以内で治まる場合は急性腰痛、3ケ月以上続く場合を、慢性疼痛と定義されます。

慢性腰痛症にサインバルタが効く理由・作用機序(メカニズム)

サインバルタには脳が痛みを感じる中枢神経のうち、痛みを和らげる神経系を活発化する働きがあります。この働きのことを、下行性疼痛抑制系賦活といいます。

サインバルタは脳内のノルアドレナリンやセロトニンの再取り込みを阻害することで、下行性疼痛抑制系を賦活させ痛みを感じにくくさせる働きがあります。

NSAIDSやアセトアミノフェンとは作用機序が異なりますので、今まで薬を服用しても痛みがとれない患者さんには新たな選択肢となります。

慢性腰痛症の用法は?

成人には1日1回朝食後デュロキセチン塩酸塩として60mgを経口投与する。
投与は1日20mgより開始し、1週間の間隔をあけて1日用量として20mgずつ増量する。

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