【今さら聞けない小児科編】座薬の正しい切り方・使い方しっかり説明できますか?

夏になると、ヘルパンギーナ、プール熱や手足口病の増加で、小児の発熱患者さんを多く見られると思います。

日頃から小児科などを対応される薬剤師さんには「坐薬の切り方」は基本的な内容かもしれませんが、 以前は勤務先が小児科とは無縁の薬局だった自分の経験から、困った実体験を元に、再復習になればと思います。


患者さま

アンヒバ坐剤100mgを先生から3/4個で使うように言われたんですけど、どうやって切るのでしょうか?
初めて座薬を使うのですが・・・。


薬剤師心の声・・・半分の切り方は薬学部の授業ででてきたけど・・・3/4は??
どう説明したら?適当な事いえないし・・・・・(汗)。

座薬の切り方


包装から取り出して切ろうとすると手の体温や室温で溶けるので上手く切りにくいので 包装から取り出さず、包装の上からハサミやカッターで斜めに切ってください。  
包装されている下側は空洞になっていますので、空洞を考慮して線を引かなければいけません。

この図のよう斜めに切ると、用量的にもOKで、入れやすくなると思います。
切った残りは、使わず捨てるよう説明しましょう。

座薬切り方

座薬の入れ方について


 
1個分を袋から出し(サイズ指定のときは先に薬をカットしてから)、両足を上げてから細くなった方から肛門へいれ、清潔にした指やテッシュなどで20秒前後肛門を押しておく。 (坐薬が出ないようにするため)

※痛がったり、上手く入らない場合は、座薬の先を肛門に押し当てて溶かしたり、ベビーローション、サラダ油などをつけると入れやすくなる。

座薬の入れ方

 アンヒバ(orアルピニー)座薬の用量について

アセトアミノフェンの目安 (体重と一回量) 

5kg・・・50~75㎎
10kg・・・100~150㎎
20kg・・・200~300㎎
30kg・・・300~450mg

覚え方として1回用量 体重×10~15mgと覚えると楽です。

但し、小児のMAX・DOSE1日あたり60mg/kg かつ1500mgを超えないこと。  

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