初めまして。薬剤師の秋吉佑美と申します。
薬剤師をしながら食育や栄養関係の勉強を続けており、この度お声がけいただき「薬学×栄養学」ということで、コラムを連載させていただくことになりました。
薬剤師、医療従事者の方、患者様でも分かりやすいように、栄養のことを薬剤師目線でお伝えしていけたらと考えています。
あたたかく見守ってくださると嬉しいです。
よろしくお願い致します。
さてさて、もう11月になりました。
今年も残り2ヶ月。
充実させていきたいものです。
寒くなってきましたが、風邪などひかれてはいませんか?
10月、11月と、食欲の秋ですね~
みなさん、食べ過ぎてはいませんか?笑
サンマやきのこ、柿、根菜類など、秋の味覚はたくさんありますよね。
薬剤師のみなさん、患者様に
「コレステロールを下げるには、どのような食事をしたらいいの?」
というような悩みを相談されたことはありませんか?
例えば、検査結果を見せていただいたとき。
コレステロールが上がっていたり、横ばいであったり、はたまたお薬の用量が増えていたりなど・・・そんな患者様やそのご家族に相談されたこと、ありませんか?
コレステロールを下げるといえば、「野菜」。
お野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維など、身体の機能を整えていく上で大事なものがたくさん入っています。
では、何故、お野菜がコレステロールをさげてくれるのでしょうか?
その一つに、食物繊維の力が関係しています。
今回はその食物繊維についてお話しします。
秋の味覚、先ほどもでてきましたが、キノコや根菜類がありますね。
まいたけ、椎茸、えのき茸、エリンギ、しめじ、松茸(高くてめったに食べれません笑)、蓮根、ごぼうなどなど。
このキノコたちと、根菜類。
食物繊維の宝庫なのです。
では、食物繊維とはなんなのか?
現在では「第六の栄養素」とも言われており、腸のお掃除をしてくれます。
近年、「腸内環境を整えましょう」という宣伝もよく出ていますよね。
食物繊維は、「便秘の人が食べると便秘が治る」ということは、お聞きになった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この食物繊維、他にも作用があって、血糖値を上げにくくしてくれたり、コレステロールの吸収を抑えてくれたりするのです。
でも、何故そんな作用があるのかわからない!という方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は食物繊維のコレステロールの吸収を抑える作用について説明いたします。
まずは下の図をご覧下さい。
LDLコレステロールをもとに作られる胆汁酸には、脂肪の消化吸収を促進する働きがあります。
この胆汁酸は肝臓で作られ、十二指腸に分泌→脂肪を消化→約80%が小腸で吸収される→肝臓に戻る→胆汁の生成分泌を促進(腸肝循環)というサイクルを繰り返しています。
食物繊維が豊富な食事を取ると、胆汁酸は吸収されずに便として排出されます。
これにより、肝臓に戻る胆汁酸が減ってしまうため、肝臓は、もっと胆汁酸を作らなきゃ!と思い、LDLコレステロールをたくさん使うんですね。
このようにして、食物繊維を取ると、体内のLDLが減少するのです。
また、食物繊維は、腸の中にある不要なものも絡めて便として排出もしてくれます。
便通がよくなるといういわれはここからきてます。(ただし取りすぎには注意。これについては、また後日お伝えします。)
腸内で胆汁酸とくっついてコレステロールの吸収を阻害し、コレステロールの排出を促進してくれる薬には、コレスチラミン(クエストラン)がありますね。
作用は違いますが、食物繊維はこのお薬の、「再吸収を阻害する」という点で似ている気がします。
このように、LDLコレステロールを下げてくれる食物繊維。
ぜひ積極的にとっていただきたいものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は「食物繊維の種類」についてです。
乞うご期待を!
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