高カリウム血症治療薬一覧・作用機序(ケイキサレート・カリメート・アーガメイト・ロケルマ)

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者
認定実務実習指導薬剤師

血清カリウム(K)値は腎臓によって調整されています。

急性及び慢性腎不全に伴う高K血症に処方される薬剤について、作用機序、飲み方、味についてまとめました。

高カリウム血症治療薬一覧・一般名・商品名

一般名 商品名 規格
ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
ポリマー製剤
ケイキサレート ・散
・ドライシロップ76% 
ポリスチレンスルホン酸カルシウム
ポリマー製剤
カリメート ・散
・ドライシロップ92.59%
・経口液20%
アーガメイト ・20%ゼリー
・89.29%顆粒
ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム
非ポリマー製剤
ロケルマ ・懸濁用散分包品
5g、10g

 

作用機序

ポリスチレンスルホン酸ナトリウム・ポリスチレンスルホン酸カルシウム

ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムは陽イオン交換樹脂で消化管内でNa(ナトリウム)やCa(カルシウム)といった陽イオンと、K(カリウム)イオンと交換し、糞便からカリウムを排泄させます。(ポリマー製剤)

ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム

ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウムは非ポリマー無機陽イオン交換化合物で、消化管内でNa(ナトリウム)やH(水素)といった陽イオンと、K(カリウム)イオンを交換し、糞便中からカリウムを排泄させます。

飲み方・用法用量(ケイキサレート・カリメート・アーガメイト・ロケルマ)

商品名 飲み方
ケイキサレート散 経口
1日量30gを2~3回に分け1回量を水50~150mLに懸濁
注腸
1回30gを水または2%メチルセルロース溶液100mLに懸濁して注腸
ケイキサレートDS 1日量39.24g(ポリスチレンスルホン酸ナトリウムとして1日量30g)を2~3回に分け1回量を水50~150mLに懸濁
カリメート散 経口
1日15~30gを2~3回にわけ1回量を水30~50mLに懸濁
注腸
1回30gを水または 2%メチルセルロース溶液100mLに懸濁して注腸
カリメートDS 1日16.2~32.4g(ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして1日15~30g)を2~3回に分け1回量を水30~50mLに懸濁
カリメート経口液 1日75~150g(ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして1日15~30g)を2~3回にわけ経口投与
アーガメイトゼリー 1日75~150g(ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして15~30g)を2~3回にわけ経口投与
アーガメイト顆粒 1日16.80~33.60g(ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして 15~30g)を2~3回にわけその1回量を水30~50mLを用いて経口投与
ロケルマ 1日1回5gを約45mlの水に懸濁して服用。
適宜増減でMAX1日1回15gまで。
飲み始め2日間(最大3日間)は1回10gを1日3回(1回10gでも45mlの水に懸濁)
透析中の患者さんは、非透析日に1回5gを45mlの水に懸濁して服用(MAX1日1回15g)

 

味(ケイキサレート・カリメート・アーガメイト)

商品名 味
ケイキサレート散 なし
ケイキサレートDS りんご風味
カリメート散 なし
カリメートDS わずかに甘い
散に比べザラつき感を軽減
カリメート経口液 ・オレンジフレーバー
・アップルフレーバー
・ノンフレーバー
アーガメイトゼリー ・甘い
砂ゼリーのような舌触り
・りんごフレーバーあり
アーガメイト顆粒 甘い
ザラザラ感は少ない
ロケルマ なし

 

1gあたりのカリウム交換容量

  • ケイキサレート
    1gあたりのカリウム交換容量1mEq/g

  • アーガメイト・カリメート
    1gあたりのカリウム交換容量1.36〜1.82mEq/g

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者
認定実務実習指導薬剤師

2006年 京都薬科大学 薬学部卒

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

2021年より福岡県北九州市にてティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子達の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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