アドヒアランスの向上目的、ポリファーマシー対策、またメーカーにとっては後発品対策として配合薬が多く発売されています。
患者さんにとっては服用する錠数を減らせる身体的なメリットがありますが、後発品で処方されていた方にとっては逆に値段が高くなったという経済的なデメリットがあるのも現状です。
薬剤師サイドでは、配合剤は特に名前と成分名を覚えるのが難しいのではないでしょうか。
また在庫の種類が増えていくのも何かと大変ですよね。
僕も薬局で配合剤を受け付けた際に「治療薬マニュアルに頼ってしまう・・」、なんてことも何度か経験しました。
サイト上ですぐにわかるように糖尿病治療薬の配合剤について一覧表にまとめてみました。
商品名 | 配合成分 | 用法 |
カナリア | テネリアとカナグルの合剤 テネリグリプチン20mg カナグリフロジン100mg |
1日1回 朝食前or朝食後 |
スージャヌ | ジャヌビアとスーグラの合剤 シダグリプチン50mg イプラグリフロジン50mg |
1日1回 朝食前or朝食後 |
トラディアンス |
トラゼンタとジャディアンスの合剤 AP リナグリプチン5mg エンパグリフロジン10mg BP リナグリプチン5mg エンパグリフロジン25mg |
1日1回 朝食前or朝食後 |
商品名 | 配合成分 | 用法 |
エクメット LD・HD |
エクアとメトホルミンの合剤 LD ビルダグリプチン50mg メトホルミン塩酸塩250mg HD ビルダグリプチン50mg メトホルミン塩酸塩500mg |
1日2回 朝・夕 |
イニシンク | ネシーナとメトホルミンの合剤 アログリプチン25mg メトホルミン塩酸塩500mg |
1日1回 食直前or食後 |
メトアナ | スイニーとメトホルミンの合剤 LD アナグリプチン100mg メトホルミン塩酸塩250mg HD アナグリプチン100mg メトホルミン塩酸塩500mg |
1日2回 朝・夕 |
商品名 | 配合成分 | 用法 |
メタクト LD・HD |
アクトスとメトホルミンの合剤 LD ピオグリタゾン15mg メトホルミン塩酸塩500mg HD ピオグリタゾン30mg メトホルミン塩酸塩500mg |
1日1回 朝食後 |
ソニアス LD・HD |
アクトスとアマリールの合剤 LD ピオグリタゾン15mg グリメピリド1mg HD ピオグリタゾン30mg グリメピリド3mg |
1日1回 朝食前or朝食後 |
リオベル LD・HD |
アクトスとネシーナの合剤 LD ピオグリタゾン15mg アログリプチン25mg HD ピオグリタゾン30mg アログリプチン25mg |
1日1回 朝食前or朝食後 |
グルベス | グルファストとベイスンの合剤 ミチグリニドカルシウム水和物10mg ボグリボース0.2mg |
毎食直前 |
配合剤を使用を検討する条件として
となっています。
第一選択薬としては使用されません。
そのため糖尿病患者さんで初めて内服薬を服用される方に、配合剤が処方されている場合は疑義照会の対象となります。
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