糖尿病配合剤一覧表(成分・用法)

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

アドヒアランスの向上目的、ポリファーマシー対策、またメーカーにとっては後発品対策として配合薬が多く発売されています。

患者さんにとっては服用する錠数を減らせる身体的なメリットがありますが、後発品で処方されていた方にとっては逆に値段が高くなったという経済的なデメリットがあるのも現状です。

薬剤師サイドでは、配合剤は特に名前と成分名を覚えるのが難しいのではないでしょうか。
また在庫の種類が増えていくのも何かと大変ですよね。

僕も薬局で配合剤を受け付けた際に「治療薬マニュアルに頼ってしまう・・」、なんてことも何度か経験しました。

サイト上ですぐにわかるように糖尿病治療薬の配合剤について一覧表にまとめてみました。

糖尿病治療薬の配合剤リスト

DPP4阻害薬+SGLT2阻害薬

商品名 配合成分 用法
カナリア テネリアカナグルの合剤
テネリグリプチン20mg
カナグリフロジン100mg
1日1回
朝食前or朝食後
スージャヌ ジャヌビアスーグラの合剤
シダグリプチン50mg
イプラグリフロジン50mg
1日1回
朝食前or朝食後

トラディアンス
AP・BP

トラゼンタジャディアンスの合剤
AP
リナグリプチン5mg
エンパグリフロジン10mg
BP
リナグリプチン5mg
エンパグリフロジン25mg
1日1回
朝食前or朝食後

 

DPP4阻害薬+メトホルミン(BG系)

商品名 配合成分 用法
エクメット
LD・HD
エクアメトホルミンの合剤
LD
ビルダグリプチン50mg
メトホルミン塩酸塩250mg
HD
ビルダグリプチン50mg
メトホルミン塩酸塩500mg
1日2回
朝・夕
イニシンク ネシーナメトホルミンの合剤
アログリプチン25mg
メトホルミン塩酸塩500mg
1日1回
食直前or食後
メトアナ スイニーメトホルミンの合剤
LD
アナグリプチン100mg
メトホルミン塩酸塩250mg
HD
アナグリプチン100mg
メトホルミン塩酸塩500mg
1日2回
朝・夕

 

その他の配合剤

商品名 配合成分 用法
メタクト
LD・HD
アクトスメトホルミンの合剤
LD
ピオグリタゾン15mg
メトホルミン塩酸塩500mg
HD
ピオグリタゾン30mg
メトホルミン塩酸塩500mg
1日1回
朝食後
ソニアス
LD・HD
アクトスアマリールの合剤
LD
ピオグリタゾン15mg
グリメピリド1mg
HD
ピオグリタゾン30mg
グリメピリド3mg
1日1回
朝食前or朝食後
リオベル
LD・HD
アクトスネシーナの合剤
LD
ピオグリタゾン15mg
アログリプチン25mg
HD
ピオグリタゾン30mg
アログリプチン25mg
1日1回
朝食前or朝食後
グルベス グルファストベイスンの合剤
ミチグリニドカルシウム水和物10mg
ボグリボース0.2mg
毎食直前

配合剤は第一選択薬として処方しないこと

配合剤を使用を検討する条件として

  • 配合成分の併用で状態が安定している場合
  • 単剤で効果不十分の場合

となっています。

第一選択薬としては使用されません。

そのため糖尿病患者さんで初めて内服薬を服用される方に、配合剤が処方されている場合は疑義照会の対象となります。

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

2021年より福岡県北九州市にてティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子達の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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