杏林製薬株式会社は、米国メルク社が開発中の過活動膀胱治療薬「一般名:ビベグロン(メルク社開発コード:MK-4618)」について、ライセンス契約を締結したと発表した。
このライセンス契約により、杏林製薬は「ビベグロン」の日本国内における独占的な開発権及び製造販売権を取得する事となる。「ビベグロン」は、メルク社により創製された新規化合物で1日1回投与の選択的β3アドレナリン受容体作動性の過活動膀胱治療薬である。膀胱のβ3受容体に作用し、蓄尿期におけるノルアドレナリンによる膀胱弛緩作用増強により膀胱容量を増大させることで、過活動膀胱(OAB)における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁の症状を改善する。
【過活動膀胱(OAB:Overactive Bladder) とは】
過活動膀胱は、尿意切迫感を主訴とし、頻尿や夜間頻尿を伴い、場合によっては切迫性尿失禁を伴う。トイレの不安のために外出を控えたり、夜間の睡眠が充分に取れない等、日々の行動が制限され、患者さんの QOL が著しく低下してしまうことが過活動膀胱の大きな問題となっている。 日本排尿機能学会の疫学調査(2003年)によると、40 歳以上の男女全体の 12.4%、約 810 万人が日本における過活動膀胱の潜在患者であると推定されている。
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