2014年1月8日、武田薬品は潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬vedolizumab(一般名、開発コード:MLN0002)について、日本における中等度から重度の潰瘍性大腸炎・クローン病を対象とした2つの臨床第3相試験を開始したと発表した。
2つの臨床第3相試験は、導入療法および維持療法における有効性・安全性ならびに薬物動態を検討する、多施設共同、無作為化、二重盲検並行群間比較試験である。主要評価項目は、導入期における10週目の改善率および維持期における60週目の寛解率である。
<Vedolizumabについて>
Vedolizumabは、潰瘍性大腸炎およびクローン病治療薬として開発中のヒト化α4β7インテグリンモノクローナル抗体である。α4β7インテグリンは、潰瘍性大腸炎やクローン病における炎症発生プロセスに関与するとされる循環白血球のサブセットに発現し、消化管における血管やリンパ節に特異的に存在する細胞接着分子に結合することで炎症反応を惹起する。Vedolizumabは、α4β7インテグリンに特異的に結合し、α4β7インテグリンの細胞接着分子への結合を阻害することにより、特定のリンパ球の消化管細胞への浸潤を阻害する。
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