武田薬品工業 は27日、2型糖尿病治療薬「TAK─875」の開発を自主的に中止すると発表した。
肝臓における安全性に懸念があり、投与で得られる患者の利益が、潜在するリスクを上回ることはないという結論に達したとの事だ。
「TAK─875」は、武田薬品が創製した、膵島細胞に発現するGタンパク質共役受容体の一つであるGPR40の作動薬として初めて臨床第3相試験に進んだ薬剤であった。これまでに実施された試験において、グルコース濃度に依存してインスリン分泌を促進し、血糖を降下させる新たな作用機序を有することが示されていた。
「TAK─875」は、2011年に特許が切れた主力薬「アクトス」の後継薬として売上高1000億円以上の大型薬になるとの期待が高かった。現在、フェーズ3の開発段階にあり、日本では2016年3月期、欧米では2017年3月期の承認取得を目指していた。
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