エーザイ株式会社は、10月31日、日本においてアルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト®」(一般名:ドネペジル塩酸塩)について、新たにレビー小体型認知症に関する効能・効果の追加申請を行ったと発表した。
レビー小体型認知症は、日本では、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症と並んで3大認知症に位置づけられ、進行性の認知機能障害に加えて、パーキンソニズムと、幻視など特有の精神症状を示す。レビー小体型認知症の効能を有する薬剤はまだ存在せず、国内の主要治療ガイドラインにおいてレビー小体型認知症の治療に、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤の使用が推奨されている。
日本におけるレビー小体型認知症の患者数は20万人以上と推定されており、高齢化にともない増加する傾向にある。
レビー小体型認知症について
レビー小体型認知症は、病理学的には大脳と脳幹の神経細胞脱落とレビー小体の多数の出現を特徴とする変性性認知症である。神経化学的には、アルツハイマー型認知症(AD)と同様に脳内コリン作動性神経障害を特徴としており、その程度はADより強いといわれている。必須症状の進行性の認知機能障害に加えて、精神症状・行動障害、運動障害、自律神経障害が発現し、中でも認知機能変動、幻視、特発性パーキンソニズムが中核症状であり、高頻度に発現する。日本においては、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症と並んで3大認知症と位置づけられており、国内の主要治療ガイドラインにおいてレビー小体型認知症にともなう認知機能障害や精神症状・行動障害の治療に、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤の使用が推奨されている。
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