キッセイ薬品工業株式会社と杏林製薬株式会社は、両社にて共同開発契約を締結し、共同開発を進めてきた過活動膀胱治療薬「KEA-0447/KRP-EPA605」について、第Ⅰ相臨床試験を開始したと発表した。
新規の選択的プロスタグランジンEP1受容体拮抗剤であり、膀胱の排尿筋過活動を抑制することにより頻尿を改善する薬剤である。過活動膀胱の治療には、主に抗コリン薬やβ3作動薬が使用されているが、既存の治療薬とは異なる作用機序を持ち、新たなアプローチの過活動膀胱治療薬として、尿意切迫感や頻尿に苦しむ患者さんのQOLを高める事が期待される。
過活動膀胱
過活動膀胱(Overactive Bladder : OAB)は、加齢や神経疾患などの原因により「尿意切迫感(急に起こる、抑えられないような強い尿意)」や「頻尿(排尿回数が通常より多い状態)」、「夜間頻尿」などの症状を示す疾患。
プロスタグランジンEP1 受容体
プロスタグランジンEP1(以下、「EP1」)受容体は、発熱や分娩などに関与する生理活性物質の一種であるプロスタグランジンE2(以下、「PGE2」)の受容体で、主に平滑筋収縮などに作用する。PGE2 は膀胱平滑筋においても産生され、膀胱平滑筋に存在するEP1 受容体を介した異常収縮に関与していると考えられている。
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