日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社と日本イーライリリー株式会社は、開発中のエンパグリフロジンについて、2型糖尿病を適応症として国内承認申請を行ったことを10月15日に発表した。
エンパグリフロジンはナトリウム依存性グルコース共輸送担体2(SGLT2)阻害薬に分類される2型糖尿病治療薬の1つである。SGLT2阻害薬は、インスリン分泌能の低下やインスリン抵抗性とは独立して、過剰なグルコースを尿中に排出することにより血糖値を下げる薬剤である。
SGLTとは?
Sodium-glucose transporterの略。
日本語ではナトリウム・グルコース共役輸送体とも呼ばれている。
腎臓の糸球体にて血液がろ過され原尿が作られる。原尿の中には血液とほぼ同じ濃度のブドウ糖を含むが、本来はブドウ糖を捨てる事なく、近位尿細管にてブドウ糖が再度、吸収される。この役割を担うのがSGLT2である。
SGLT2阻害薬によって近位尿細管によるブドウ糖の再吸収を阻害する為、尿としてブドウ糖が排出され、結果血糖値が下がるのである。
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