エーザイが発売する抗がん剤ハラヴェン(一般名:エリブリンメシル酸塩)について軟部肉腫に係る効能・効果の追加を厚生労働省(日本)・FDA(米国)・EMA(欧州)の各当局に同時申請を行ったとプレスリリースで発表した。
軟部肉腫とは?
エーザイのプレスリリースによると、脂肪、筋肉、神経、繊維組織、血管などの軟部組織で発生する悪性腫瘍の総称。
治療は根治的な外科切除術が中心であるが、悪性度が高い場合は、化学療法や放射線療法を組み合わせた治療ががされる。進行した場合の予後は悪い。
米国では約1万2千人、欧州では約2万9千人が、毎年軟部肉腫と診断されている。
日本では患者数は約4,000人。
ハラヴェン(一般名:エリブリンメシル酸塩)について
海洋生物クロイソカイメン(Halichondria okadai)から抽出されたハリコンドリン類の全合成類縁化合物。
微小管の短縮(脱重合)には影響を与えずに伸長(重合)のみを阻害し、さらにチューブリン単量体を微小管形成に関与しない凝集体に変化させる作用を有する。
日本では「手術不能又は再発乳癌」を効能・効果として承認された薬剤。軟部肉腫治療ではオーファンドラッグの指定を受けている。
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