大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本太郎)は、バソプレシンV2-受容体拮抗剤の「サムスカ®錠 7.5mg(一般名:トルバプタン)」に関し、水利尿薬として世界で初めて「ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な肝硬変における体液貯留」の追加効能の承認を取得したと発表した。
国内の肝硬変患者数は約27万人とされている。肝硬変が進展し肝臓の機能が低下すると、様々な合併症が発生し、中でも浮腫、腹水などの体液貯留を抱える患者数は約10万人にのぼると言われている。
体液貯留が起こると、お腹の張りを感じる、疲れやすくなる、呼吸がしづらいなどの症状が出てきて、水分の制限がされるなど、日常生活に支障をきたすことがある。
肝硬変における浮腫や腹水の治療には、水分・塩分制限に加え利尿薬が使われる。利尿薬が効きにくい場合には、薬の量を増やしたり、別の種類の利尿薬を加えたりして治療が行われるが、それにより血中の電解質のバランスが崩れたり、腎臓の機能が低下するという懸念がある。また、利尿薬そのものの効果が減弱する場合もあり、肝硬変による浮腫や腹水の治療において、これまでの利尿薬とは作用機序の異なる新しい利尿薬が望まれていた。
同剤はバソプレシンV2受容体拮抗薬で尿中から血中への水の再吸収を減少させ、ナトリウムなどの電解質排泄に直接影響を与えずに水分のみを体外へ排出する作用を持つ。
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