参天製薬「シロリムス」欧州での非感染性後眼部ぶどう膜炎治療薬として承認申請

参天製薬株式会社は非感染性後眼部ぶどう膜炎を対象とした「シロリムス(硝子体内投与)」について欧州医薬品庁(EMA: European Medicines Agency)に承認申請を行いました。

シロリムスとは??
シロリムスは、mTOR阻害作用を有する免疫調整薬。mTORは炎症性サイトカインを産生するT細胞の増殖を刺激するが、シロリムスはmTORを阻害することで炎症を抑制し、病状の進行を抑えます。
国内ではラパリムス錠1mg(成分シロリムス1mg)がリンパ脈管筋腫症治療剤(mTOR阻害剤)の内服薬として使用されています。

ぶどう膜炎とは??
ぶどう膜炎は、感染性、非感染性に分類される眼内炎症性疾患。 また眼内の発生部位によって分類されます。非感染性後眼部ぶどう膜炎には、毛様体と硝子体に生じる中間部ぶどう膜炎、硝子体、脈 絡膜、網膜、もしくは視神経に生じる後部ぶどう膜炎、さらに、前部、中間部、後部にわたる汎ぶどう膜炎があります。現在のぶどう膜炎の治療薬は眼内の炎症を抑制するために、ステロイド薬や全身用の免疫抑制薬が用いられ、高い確率で薬剤による副作用を伴うといった課題がありました。

シロリムス硝子体内投与が承認されれば、全身の副作用が軽減される新たな治療法として期待されます。

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