参天製薬株式会社は非感染性後眼部ぶどう膜炎を対象とした「シロリムス(硝子体内投与)」について欧州医薬品庁(EMA: European Medicines Agency)に承認申請を行いました。
シロリムスとは??
シロリムスは、mTOR阻害作用を有する免疫調整薬。mTORは炎症性サイトカインを産生するT細胞の増殖を刺激するが、シロリムスはmTORを阻害することで炎症を抑制し、病状の進行を抑えます。
国内ではラパリムス錠1mg(成分シロリムス1mg)がリンパ脈管筋腫症治療剤(mTOR阻害剤)の内服薬として使用されています。
ぶどう膜炎とは??
ぶどう膜炎は、感染性、非感染性に分類される眼内炎症性疾患。 また眼内の発生部位によって分類されます。非感染性後眼部ぶどう膜炎には、毛様体と硝子体に生じる中間部ぶどう膜炎、硝子体、脈 絡膜、網膜、もしくは視神経に生じる後部ぶどう膜炎、さらに、前部、中間部、後部にわたる汎ぶどう膜炎があります。現在のぶどう膜炎の治療薬は眼内の炎症を抑制するために、ステロイド薬や全身用の免疫抑制薬が用いられ、高い確率で薬剤による副作用を伴うといった課題がありました。
シロリムス硝子体内投与が承認されれば、全身の副作用が軽減される新たな治療法として期待されます。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。
コメント欄ご利用についてのお願い
※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます