MSD株式会社は2014年12月18日、深在性真菌症治療薬「カンサイダス点滴静注用50mg/ 70mg」(一般名:カスポファンギン酢酸塩)の小児に対する用法・用量の追加承認を取得した。
「カンサイダスは成人の深在性真菌症治療薬として2012年4月に販売を開始後、カンジダ属またはアスペルギルス属による、食道カンジダ症、侵襲性カンジダ症、アスペルギルス症に関する適応症を取得。また「真菌感染症が疑われる発熱性好中球減少症」の適応症を日本でも取得しており、今回の承認取得により、小児領域においても、カンジダ属またはアスペルギルス属による真菌感染症の治療、および「真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症」に対して使用可能な注射用抗真菌薬となる。
製品名
カンサイダス®点滴静注用50mg
カンサイダス®点滴静注用70mg
一般名
カスポファンギン酢酸塩
効能・効果
1. 真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症
2. カンジダ属又はアスペルギルス属による下記の真菌感染症
・ 食道カンジダ症
・ 侵襲性カンジダ症
・ アスペルギルス症(侵襲性アスペルギルス症、慢性壊死性 肺アスペルギルス症、肺アスペルギローマ)
用法・用量
<成人>
真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症
通常、カスポファンギンとして投与初日に70mgを、投与2日目以降は50mgを1日1回投与する。本剤は約1時間かけて緩徐に点滴静注する。
カンジダ属又はアスペルギルス属による下記の真菌感染症
■食道カンジダ症
通常、カスポファンギンとして50mgを1日1回投与する。本剤は約1時間かけて緩徐に点滴静注する。
■侵襲性カンジダ症、アスペルギルス症
通常、カスポファンギンとして投与初日に70mgを、投与2日目以降は50mgを1日1回投与する。本剤は約1時間かけて緩徐に点滴静注する。
<小児>
真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症、カンジダ属又はアスペルギルス属による食道カンジダ症、侵襲性カンジダ症、アスペルギルス症
通常、カスポファンギンとして投与初日に70mg/m2(体表面積)を、投与2日目以降は50mg/m2(体表面積)を1日1回投与する。本剤は約1時間かけて緩徐に点滴静注する。なお、1日1回50mg/m2(体表面積)の投与で効果不十分の場合には、 1日1回70mg/m2(体表面積)まで増量することができる。いずれの場合も1日用量として70mgを超えないこと。
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