私は中小調剤薬局チェーンで人事部の新卒採用をしています。
他の会社に入社した新人薬剤師さんから、
「実際に入社すると休みが思ったより少なかった・・・。」
といった声を聞くことがあります。
仕事内容だけでなく、給与や福利厚生、休みなどを重視する薬学生もいらっしゃると思います。
その中でも「休日」について、入社前とのギャップを解消するためにどういった所を見ていけば良いか、就活を控えた薬学生に向けて説明いたします。
調剤薬局やドラッグストア、病院などではシフト制で勤務する場合が多いです。
早番・遅番や場合によっては当直があったりなど様々な勤務形態をとることもあります。
具体的な勤務形態はホームページにある募集要項や、求人票のみで把握するのは難しいです。
しかし募集要項や求人票からも様々な情報を読み解くことが出来ます。
休みの項目で誤解が生じやすいのが
「4週6休」「4週8休」「4週10休」といった記載です。
これだけみたらとても分かりやすいです。
ただ実際のカレンダーで見てみると、少し難しくなるかもしれません。
比較的多い「4週8休」で考えてみましょう。
例えば5月にはゴールデンウィークがあります。
ゴールデンウィークを休暇扱いとしていない会社で、
仮に1週目で4日間休みを取ってしまったら、残り3週で4日間しか休みが取れないことになります。
夏季休暇や年末年始休暇を設定している会社は多いですが、ゴールデンウィークは休暇扱いにしていない会社もありますので注意しなければいけません。
夏季や年末年始、ゴールデンウィークを休暇として設定されている場合は4週8休に加えて、休日が追加となります。
調剤薬局併設ドラッグストアでは「4週8休」や「4週10休」などの勤務形態を取っているところが多いです。
また病院でもこのような勤務形態を取っている所があるので、求人票で年末年始、夏季休暇、ゴールデンウィークは休暇扱いになっているのかどうか、しっかりと確認をしておきましょう。
夏季休暇・年末年始の休暇を合わせて年間休日となるので、やはり休日で比較をする場合は年間休日で比較するのが一番わかりやすいかと思います。
就職先を休日のみで判断するのは危険だと思いますが、長く勤務するには休日も重要な要素であることは言うまでもないでしょう。
何を判断基準にして就職活動をするかは人それぞれだと思いますが、
「こんなはずじゃなかった」
というギャップをなくすためにも、まずは求人票や募集要項に書いてあることをきちんと理解していくことは大切だと思います。
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