調剤薬局で勤務すると何気なく耳にする言葉に「YJコード」というものがあります。
YJコードとは医薬品を識別するために個々に割り振られた番号です。
また「YJコード」とよく似た12桁の「薬価基準収載医薬品コード」というものがあります。
薬価基準収載医薬品コードとYJコードはどのようなもので、どのような違いがあるのでしょうか?
それぞれについて解説していきます。
「薬価基準収載医薬品コード」は薬価収載されている医薬品に付与されているコードです。
収載方法には2種類あり、これが少しややこしくさせています。
統一名収載があるためジェネリック医薬品ではメーカーが違う場合に「薬価基準収載医薬品コード」は同じということがあります。
しかし統一名収載の医薬品も個々の商品ごとに区別をしなければなりません。
そのため医薬品それぞれにコードを付与したものが「YJコード」になります。
これが別名「個別医薬品コード」といわれる理由です。
これにより「薬価基準収載医薬品コード」と「YJコード」が同じものと「薬価基準収載医薬品コード」と「YJコード」が異なるものがあるのです。
実際の例を見ていきましょう。
薬価基準収載医薬品コード
4490014F2021
YJコード
4490014F2021
先発品のため「薬価基準収載医薬品コード」と「YJコード」が同じです。
薬価基準収載医薬品コード
4490014F2269⇐銘柄別収載(商品名で収載)
YJコード
4490014F2269
銘柄別収載(商品名で収載)で「薬価基準収載医薬品コード」と「YJコード」が同じとなります。
薬価基準収載医薬品コード
4490014F2013⇐統一名収載(一般名で収載)
YJコード
4490014F2015
薬価基準収載医薬品コード
4490014F2013⇐統一名収載(一般名で収載)
YJコード
4490014F2048
「JG」と「アメル」は統一名収載のため「薬価基準収載医薬品コード」が同じになっています。
一方で「YJコード」は銘柄別に付与されるコードなので、「薬価基準収載医薬品コード」のように銘柄間で重複することはありません。
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